愛猫やらお人形やら美柴双子やら…
絶望した!!お人形のほうのお話 書いてたら、半角キーと誤ってエスケープ押した自分に絶望した!!涙
慌てすぎて、もう「元に戻す」も通用しなくなってしまった……;;
■以下、中トキ小話。意固地な鴇くんとニヨニヨな中条さん。笑
「先生ッ!」
そこは、中条宅から一番近いコンビニ。
レジで会計する中条をぼーっと待っていた美柴は、その言葉と光景に 我に返った。
「おー。何やってんだお前」
「お遣いだよー。牛乳買いに来たー」
「へぇ。背ぇ伸びないからか?」
「な!違うよッ!!今日は俺んち、シチューなの!!」
中条の腰ほどしかない小学生が、あろうことか、あの、中条伸人を「先生」呼びである。
しかも 当の本人も至って普通に受け答えしている。しかも、笑顔まで見せて。
「先生は?」
「ん?俺はアレだ、大人のお買い物ってやつだ」
「先生のエッチー!」
「声がデカイよお前…」
まさかこうゆう冗談が そんな大声で子供に喜ばれるとは思わなかったらしい。
後悔する中条を 悪戯っ子めいた笑顔で笑う少年は、バイバイと手を振る。中条も軽く手を上げて応えると、こちらに戻ってきた。
「ったく、最近のガキは侮れねぇな」
「あんたの方がよっぽど侮れない」
「……は?」
中条宅までの帰路を歩みつつ、美柴は若干 中条と間を開ける。
その距離に 中条が訝しがったのは ほんの一瞬。すぐに意味を悟る。
「バカかお前。いくらなんでもあんなガキに手ぇ出すか。将棋教室の生徒だよ、向こうも「先生」って呼んでただろーが」
「………?」
「昔俺が行ってた将棋教室があんだよ。たまに講師みてぇーな感じであーゆう子供の相手してんの。たいした事ねぇーけど 一応金貰えるしな」
初耳。
こうゆう関係だからだろうか、そんな身の上話を聞かされると どうにも落ち着かない。
美柴にしてみれば、第一この男が「先生」と呼ばれている事実さえ信じがたい。
「……似合わない」
「そうか?なんなら お前にも最中に「先生」って呼ばせてやろうか?」
それは絶対に、死んでもごめんだ。
これ以上何か言い返せば 上手く流されてそうゆう展開に持っていかれてしまうだろう。
前言撤回させようと、完全無視に決めた。
都合が悪くなると口を閉ざすのが、美柴鴇という奴だ。
帰路、横目に見ても 表情を変えない美柴を 中条は微か笑う。
それは いつもの 心此処にあらず な無口無表情とは違う。
こちらを意識して無視をして こちらを意識して見ない。
まったく、なんとも可愛い抵抗だ。
しかしこうゆう時は笑っているのがバレると 余計お怒りを買うのだ。
タバコを咥えて誤魔化し、いつになったら口を割るだろうかと わざと何も仕掛けず待ってみる。
「……………。」
「……………。」
お互いを意識して、それでも意地になって続ける無言の時間。
(くだらない意地の張り合いだ)
そんな事は、ずいぶん前から気づいている。
(バカみたいだな)
しかし困ったことに 案外楽しんでいるのだ。お互いに。
■…最近、AAAに子供を絡ませたいみたいです。笑
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■浮気する中条、浮気する美柴。
恋人?
違う。俺達は 決してそんなもんじゃない。
………じゃぁ、この感情は 一体何だっていうんだ…。
【すれ違い】
大学で顔馴染みになった女と過ごした、気まぐれな一夜。
朝からバイトだというその女に急かされて、ホテルを出る。
まだ人もまばらな 新宿のアーケード街。
不慣れな早朝の空気に顔をしかめて、中条はホテルの前で煙草を探る。
急かしておきながら 忘れ物をしたと部屋に戻った女を待つ。
何の気もなしに 視線を上げた。
通りの向こうから 歩いてきたその人物に、心臓が嫌な音を立てた。
「………………。」
「………………。」
互いに目が合い、しかし相手は何の感情も見せなかった。
「ごめん 伸人。携帯忘れるとか ほんとバカだ私」
戻ってきた女が ごく当たり前のように腕を中条に絡める。
それに返事もしなければ、腕を振り払いもしなかった。
そんな事も出来ないほど、目の前の光景に動揺していた。
女を連れた中条は 目前を通り過ぎ行く美柴を 視線だけで追う。
男に連れられた美柴は、通り過ぎながら 中条に向けていた視線を前へと戻す。
それは、ひどく冷ややかなすれ違い。
美柴は振り返らない。
中条は呼び止めない。
「ちょっと伸人?何やってんの 行かないの?」
「………あぁ」
年上の男に 導かれる様に腰に手を回されて ホテル街へと入って行く姿。
「……何?今の子、知り合い?」
「……いや」
中条は 追ってしまう視線を引き剥がして、女と一緒に駅へと向かい始めた。
「どうしたの美柴くん?こうゆう所は嫌だったかな?」
「…………別に、どこでも」
(……別に、どうだっていい。)
「ねぇねぇ さっきの子、男の子だったね。そうゆう仕事してる子なのかな?」
「………さぁな」
(……お互い様、ってことか)
それは 互いに、諦めにも似た感情だった。
■それでも夜が優しいのは、見て見ぬふりしてくれるから(ジョバイロ ポルノグラフィティ)
浮気と言ってますが、そこまでちゃんとした関係じゃない中トキ。
お互いの過去の闇を悟りつつ、ゲームの度に身体だけ重ねてる、そんな乾いた関係。
だけど、お互いに変な感情が生まれて、そんな感情をお互いに気づかないようにしてる。
そんな話にしたかった。(過去形/笑")
因みに、美柴さんの相手は 【信じてる】での常連客。
恋人?
違う。俺達は 決してそんなもんじゃない。
………じゃぁ、この感情は 一体何だっていうんだ…。
【すれ違い】
大学で顔馴染みになった女と過ごした、気まぐれな一夜。
朝からバイトだというその女に急かされて、ホテルを出る。
まだ人もまばらな 新宿のアーケード街。
不慣れな早朝の空気に顔をしかめて、中条はホテルの前で煙草を探る。
急かしておきながら 忘れ物をしたと部屋に戻った女を待つ。
何の気もなしに 視線を上げた。
通りの向こうから 歩いてきたその人物に、心臓が嫌な音を立てた。
「………………。」
「………………。」
互いに目が合い、しかし相手は何の感情も見せなかった。
「ごめん 伸人。携帯忘れるとか ほんとバカだ私」
戻ってきた女が ごく当たり前のように腕を中条に絡める。
それに返事もしなければ、腕を振り払いもしなかった。
そんな事も出来ないほど、目の前の光景に動揺していた。
女を連れた中条は 目前を通り過ぎ行く美柴を 視線だけで追う。
男に連れられた美柴は、通り過ぎながら 中条に向けていた視線を前へと戻す。
それは、ひどく冷ややかなすれ違い。
美柴は振り返らない。
中条は呼び止めない。
「ちょっと伸人?何やってんの 行かないの?」
「………あぁ」
年上の男に 導かれる様に腰に手を回されて ホテル街へと入って行く姿。
「……何?今の子、知り合い?」
「……いや」
中条は 追ってしまう視線を引き剥がして、女と一緒に駅へと向かい始めた。
「どうしたの美柴くん?こうゆう所は嫌だったかな?」
「…………別に、どこでも」
(……別に、どうだっていい。)
「ねぇねぇ さっきの子、男の子だったね。そうゆう仕事してる子なのかな?」
「………さぁな」
(……お互い様、ってことか)
それは 互いに、諦めにも似た感情だった。
■それでも夜が優しいのは、見て見ぬふりしてくれるから(ジョバイロ ポルノグラフィティ)
浮気と言ってますが、そこまでちゃんとした関係じゃない中トキ。
お互いの過去の闇を悟りつつ、ゲームの度に身体だけ重ねてる、そんな乾いた関係。
だけど、お互いに変な感情が生まれて、そんな感情をお互いに気づかないようにしてる。
そんな話にしたかった。(過去形/笑")
因みに、美柴さんの相手は 【信じてる】での常連客。
30000打の御礼もまだ消化しきれてないのですが、ずっと暖めていた久保鴇が完筆致しまして……。
33333打で頂いたリクエストが「久保鴇+Wトキ」だったのですが、その時に思いついてたお話を……先に書き終えてしまいましたッ(焦;;
しかし……申し訳ありません 「久保鴇」となるとどうしても腹黒い妄想しか出来なくて笑"
思いっきり黒くて痛い801話になってしまったので リクエストとして差し上げてもいいものなのか 一抹の戸惑いがございます笑"
久保田誠人が美柴鴇を押さえつけて 強引に事を進めておりますッ(めっちゃオブラートに包んだつもりですよ!!/笑)
ちょっと……これはさすがに畳んでおきます―。
『久保時』ではありません、『久保鴇』です!苦手な方はお控え下さいませ。
…………今暖めてる 鴇純もこれに近いものがあるのですが…拍手には置けませんッ(冷汗
33333打で頂いたリクエストが「久保鴇+Wトキ」だったのですが、その時に思いついてたお話を……先に書き終えてしまいましたッ(焦;;
しかし……申し訳ありません 「久保鴇」となるとどうしても腹黒い妄想しか出来なくて笑"
思いっきり黒くて痛い801話になってしまったので リクエストとして差し上げてもいいものなのか 一抹の戸惑いがございます笑"
久保田誠人が美柴鴇を押さえつけて 強引に事を進めておりますッ(めっちゃオブラートに包んだつもりですよ!!/笑)
ちょっと……これはさすがに畳んでおきます―。
『久保時』ではありません、『久保鴇』です!苦手な方はお控え下さいませ。
…………今暖めてる 鴇純もこれに近いものがあるのですが…拍手には置けませんッ(冷汗
なんか急にPCから森サバさんに入れなくなりました…よ??
一時的なもの??……あれ、てか私だけ??笑”
TOPとブログ改装。この人にしては珍しい雰囲気を選んだような気がする…。
本当はシギ様特製ストラップの牛骨のシルエット探してるんですけどね……無いんですよね…これまたなかなか。
本館やったら別館もやりたくなるのがNANOさんです。しかしサバに入れないのでしばらく自重です。
………漫喫に三時間いて改装しかしてないってどうゆう事。笑”
さっきネサフしてたら、PCゲームでガ・ンダムっぽいのがあって、そこに〔美柴鴇〕と名づけられたガンダモがいました。プレイヤー様は神ですね。笑
装備とかコマンドとか面白すぎて吹きました。
鮭を主装備してるガンダモなんかいるか……!!!!
〔美柴鴇は気合を手に入れた!〕とか 〔敵が見えない!勘で攻撃!!〕とか吹きます。お前には勝つ気があるのか??笑
あ、でも私が見た対戦記録ではことごとく勝利してました。勘で攻撃!!と連呼してましたけど。笑
以下 小話。
中条と仔鴇。二次元にはよくある王道ネタで参ります。
一時的なもの??……あれ、てか私だけ??笑”
TOPとブログ改装。この人にしては珍しい雰囲気を選んだような気がする…。
本当はシギ様特製ストラップの牛骨のシルエット探してるんですけどね……無いんですよね…これまたなかなか。
本館やったら別館もやりたくなるのがNANOさんです。しかしサバに入れないのでしばらく自重です。
………漫喫に三時間いて改装しかしてないってどうゆう事。笑”
さっきネサフしてたら、PCゲームでガ・ンダムっぽいのがあって、そこに〔美柴鴇〕と名づけられたガンダモがいました。プレイヤー様は神ですね。笑
装備とかコマンドとか面白すぎて吹きました。
鮭を主装備してるガンダモなんかいるか……!!!!
〔美柴鴇は気合を手に入れた!〕とか 〔敵が見えない!勘で攻撃!!〕とか吹きます。お前には勝つ気があるのか??笑
あ、でも私が見た対戦記録ではことごとく勝利してました。勘で攻撃!!と連呼してましたけど。笑
以下 小話。
中条と仔鴇。二次元にはよくある王道ネタで参ります。
■本館【我輩はネコである】外伝。の後編。
―…今、ある店の軒下で 少し大きな段ボールを抱えた少年がいる…―。
これはそれより少し前の話。
「あそーだ!中条さん!トキさん!ネコ飼いませんか?」
斉藤一雄は食べ終えたラーメンに満足すると、突然思い出したように声を上げた。
「は?何だいきなり」
「いや、ちょっと今ウチで子猫保護してんスよ。里親探してるんですけど まだ見つからなくて」
どうっスか?可愛いですよ?、と斉藤は目の前の二人に望みをかけるように見る。
「…………マンションじゃあ ペット飼えない。」
「だな。それになぁ斉藤、俺達が猫を飼えるような人間に見えるか?」
「見えません。」
「…てめぇ即答か。それはそれでムカつくな」
「いやでも案外飼えちゃうんじゃないですか?猫って犬と違って静かだし」
「つったってお前、餌とかくれてやんなきゃなんねぇーだろ。めんどくせぇよ」
「えーそんなー!でもウチのフランケン、外で何か食ってきたりしてるみたいですよ?」
「………ふらんけん?」
「あ、ウチの猫ッス。これがまたデカくて図々しい奴なんスよぉ。まぁそこが可愛いんですけどね!ブサカワ!みたいな感じで」
斉藤はそそくさと携帯を開くと、愛猫の写メを二人に見せる。
液晶画面の中、その猫は ふてぶてしい腹を全開にし 誰かの腕に抱えられている。
不服そうにカメラを睨みつけている顔は傷だらけで とても家ネコとは思えない貫禄ある風貌。
「……お前、これペットか?どう見ても野生の血が煮えたぎってるじゃねぇーか」
「……性格悪そう…」
「え、ヒドッ!これでも良い奴なんですよッ。その子猫も フランケンが怪我してるのを連れて来たんですから!」
そうだ と今度は子猫の写メを検索する。
「ほら!この猫ですよ。怪我してたんで ちょっと手当てしたんスけどね」
「―…!?」
段ボールの中で、毛布に包まって眠っている黒い猫。
長い尻尾を身体に巻きつけるその姿は、まるで自分を懸命に守っているようだった。
「へぇ~ こっちはまた逆に細っこいなぁ」
「そうなんスよ~ まだ懐いてくれなくて……って、トキさん?」
斉藤は 見せている携帯に手を伸ばしてきた美柴に首を傾げた。
しかし美柴は応えず、受け取った携帯を神妙に見ている。
「?トキさん?」
「………怪我って、どんな…?」
「へ?あぁ、足です。病院行ったら、猫同士で喧嘩したか 犬に噛まれたんじゃないかって。最初は歩くのも痛そうだったんスけど、今はだいぶ良くなりましたよ」
ニコリと笑う斉藤に 美柴は曖昧に頷く。
その些細な表情の変化を見取った斉藤は、更に深く笑んで 画面を指差した。
「知ってる猫ちゃんですか」
「……………。」
美柴はやはり応えずに 携帯を斉藤に返す。
しかし その無言は肯定であると、チームメイトは知っている。
斉藤は携帯を握って 大きく胸を撫で下ろした。
「~良かったぁぁ」
「意外なところで飼い主発見だな」
「………飼ってたわけじゃない」
「でも!この猫のコト、知ってるんですよね!?」
「………………。」
嬉々とした目で尋ねてくる斉藤に なぜか嘘がつけない。
そんな猫知らないとは、どうしても言えなかった。
「……バイト先で、たまに…」
「それで充分ッスよ!」
「とりあえず 引き取るだけ引き取って、その足が良くなったら 飼うか、その猫が元居た所に戻すか すりゃいいんじゃねーか。元はノラだっつーなら大丈夫だろ」
「………でもマンション…」
「俺んちの隣じゃ パグ犬飼ってたぞ」
「てゆーか 俺だと警戒してご飯全然食べてくれないし…」
「……………猫なんて、飼った事ない…」
「んなもん、エサと水やってりゃ育つだろ。人間じゃねぇんだし」
「この子 凄く大人しいし トイレとかも粗相しないんですよ!あ、あと毛並みもすっごく綺麗です!!どうですかトキさん!」
「今なら キャットフード一年分をプレゼント。斉藤のおごりで」
「えぇぇえ!?あ、いや、…~~いいですよ!もうこうなったら この子の幸せの為に一肌脱ぎます…!!」
「おぉ~ 男らしいね 斉藤くん。さぁ 対して美柴も男を見せられるか」
「トキさんッ お願いします…!!!」
「………~」
黒猫が写った画面を見せて、懸命に願う斉藤。
面白半分に成り行きを押し進める中条。
そんな二人の言い分と視線に 上手い口実が作れなくなっていく美柴は、困ったような顔で 画面の中の猫を見ていた。
―…そして今、満楼軒の軒下にいるのは段ボールを抱えた斉藤…―
(閉じ込められた…。どこに連れてかれるのかな。…ホケンジョ?それともまた、寒くて暗い橋の下?)
僕は怖くて怖くて、敷かれているタオルにしがみ付いて震えていた。
最初は逃げ出そうと 必死に頭でグイグイと天井を押し上げていたけれど、今はもうそんな気力も尽きてしまった。
たまにグラグラと不安定に揺れる床が気持ち悪い。
(……お兄さん…)
僕はずっと、あのお店のお兄さんの事を想い出していた。
本当は あの時も犬に邪魔されなかったら、お兄さんの所に行こうと思ってたんだ…。
良い子にして待ってたんだよ ってお兄さんにそう鳴いて、ご飯を貰おうって…会いに行こうって……そう思ってたんだ。
「……ナォ…」
心細くて 小さく丸くなって 一声鳴いてみた。
けれど どこにもお兄さんはいないし、これから先もきっとどこにも 僕に優しくしてくれる人はいないんだ…。
―そう、黒い猫は あんなやり取りがあったことなど知る由もない。
「あ!トキさん!」
「……そんな大きいのに入れてきたのか…」
「いや~ちょうど良いのがなくって。あれ?そういえば猫 静かになっちゃったな、寝ちゃったのかな。おーい 子猫ちゃーん?新しい飼い主さんですよー?」
次にその段ボールが開く時、黒い猫は目の前に その想い人を見つけるだろう。
「飼うって決めたわけじゃない。」
「またまたぁ~。トキさんが優しいの、俺 知ってますよぉーだ」
「……その笑い方やめろ」
「えへへ~」
そしてその瞬間、黒い猫の未来はきっと幸せで溢れるのだ。
―――…………
僕はネコである。名前はまだ無い。
だけど今、僕には帰る場所がある。
「…お前さっき一口食べただろ。」
「ナ~ォ!」
(僕だって欲しい!鮭、欲しい!)
ぎこちない愛で溢れてる、膝の上。
我儘に甘える僕の頭を撫でるのは さらさらと心地よいお兄さんの手。
「…………これで最後だからな…」
そこはいつでも鮭フレークのある、とても暖かい 僕のとっておきの場所だ。
■あの夜 もっと見ていたかった 天国がそこに広がった(清春 あの詩を歌って)
あぁ…満足です。(ほっこり)
とりあえず表現したかった事を全部入れてしまいました…!!ので、展開がくどくなってしまってるかもしれない…笑"
収納する時はもっと上手くまとめられたら…と思います。でも満足です。笑
―…今、ある店の軒下で 少し大きな段ボールを抱えた少年がいる…―。
これはそれより少し前の話。
「あそーだ!中条さん!トキさん!ネコ飼いませんか?」
斉藤一雄は食べ終えたラーメンに満足すると、突然思い出したように声を上げた。
「は?何だいきなり」
「いや、ちょっと今ウチで子猫保護してんスよ。里親探してるんですけど まだ見つからなくて」
どうっスか?可愛いですよ?、と斉藤は目の前の二人に望みをかけるように見る。
「…………マンションじゃあ ペット飼えない。」
「だな。それになぁ斉藤、俺達が猫を飼えるような人間に見えるか?」
「見えません。」
「…てめぇ即答か。それはそれでムカつくな」
「いやでも案外飼えちゃうんじゃないですか?猫って犬と違って静かだし」
「つったってお前、餌とかくれてやんなきゃなんねぇーだろ。めんどくせぇよ」
「えーそんなー!でもウチのフランケン、外で何か食ってきたりしてるみたいですよ?」
「………ふらんけん?」
「あ、ウチの猫ッス。これがまたデカくて図々しい奴なんスよぉ。まぁそこが可愛いんですけどね!ブサカワ!みたいな感じで」
斉藤はそそくさと携帯を開くと、愛猫の写メを二人に見せる。
液晶画面の中、その猫は ふてぶてしい腹を全開にし 誰かの腕に抱えられている。
不服そうにカメラを睨みつけている顔は傷だらけで とても家ネコとは思えない貫禄ある風貌。
「……お前、これペットか?どう見ても野生の血が煮えたぎってるじゃねぇーか」
「……性格悪そう…」
「え、ヒドッ!これでも良い奴なんですよッ。その子猫も フランケンが怪我してるのを連れて来たんですから!」
そうだ と今度は子猫の写メを検索する。
「ほら!この猫ですよ。怪我してたんで ちょっと手当てしたんスけどね」
「―…!?」
段ボールの中で、毛布に包まって眠っている黒い猫。
長い尻尾を身体に巻きつけるその姿は、まるで自分を懸命に守っているようだった。
「へぇ~ こっちはまた逆に細っこいなぁ」
「そうなんスよ~ まだ懐いてくれなくて……って、トキさん?」
斉藤は 見せている携帯に手を伸ばしてきた美柴に首を傾げた。
しかし美柴は応えず、受け取った携帯を神妙に見ている。
「?トキさん?」
「………怪我って、どんな…?」
「へ?あぁ、足です。病院行ったら、猫同士で喧嘩したか 犬に噛まれたんじゃないかって。最初は歩くのも痛そうだったんスけど、今はだいぶ良くなりましたよ」
ニコリと笑う斉藤に 美柴は曖昧に頷く。
その些細な表情の変化を見取った斉藤は、更に深く笑んで 画面を指差した。
「知ってる猫ちゃんですか」
「……………。」
美柴はやはり応えずに 携帯を斉藤に返す。
しかし その無言は肯定であると、チームメイトは知っている。
斉藤は携帯を握って 大きく胸を撫で下ろした。
「~良かったぁぁ」
「意外なところで飼い主発見だな」
「………飼ってたわけじゃない」
「でも!この猫のコト、知ってるんですよね!?」
「………………。」
嬉々とした目で尋ねてくる斉藤に なぜか嘘がつけない。
そんな猫知らないとは、どうしても言えなかった。
「……バイト先で、たまに…」
「それで充分ッスよ!」
「とりあえず 引き取るだけ引き取って、その足が良くなったら 飼うか、その猫が元居た所に戻すか すりゃいいんじゃねーか。元はノラだっつーなら大丈夫だろ」
「………でもマンション…」
「俺んちの隣じゃ パグ犬飼ってたぞ」
「てゆーか 俺だと警戒してご飯全然食べてくれないし…」
「……………猫なんて、飼った事ない…」
「んなもん、エサと水やってりゃ育つだろ。人間じゃねぇんだし」
「この子 凄く大人しいし トイレとかも粗相しないんですよ!あ、あと毛並みもすっごく綺麗です!!どうですかトキさん!」
「今なら キャットフード一年分をプレゼント。斉藤のおごりで」
「えぇぇえ!?あ、いや、…~~いいですよ!もうこうなったら この子の幸せの為に一肌脱ぎます…!!」
「おぉ~ 男らしいね 斉藤くん。さぁ 対して美柴も男を見せられるか」
「トキさんッ お願いします…!!!」
「………~」
黒猫が写った画面を見せて、懸命に願う斉藤。
面白半分に成り行きを押し進める中条。
そんな二人の言い分と視線に 上手い口実が作れなくなっていく美柴は、困ったような顔で 画面の中の猫を見ていた。
―…そして今、満楼軒の軒下にいるのは段ボールを抱えた斉藤…―
(閉じ込められた…。どこに連れてかれるのかな。…ホケンジョ?それともまた、寒くて暗い橋の下?)
僕は怖くて怖くて、敷かれているタオルにしがみ付いて震えていた。
最初は逃げ出そうと 必死に頭でグイグイと天井を押し上げていたけれど、今はもうそんな気力も尽きてしまった。
たまにグラグラと不安定に揺れる床が気持ち悪い。
(……お兄さん…)
僕はずっと、あのお店のお兄さんの事を想い出していた。
本当は あの時も犬に邪魔されなかったら、お兄さんの所に行こうと思ってたんだ…。
良い子にして待ってたんだよ ってお兄さんにそう鳴いて、ご飯を貰おうって…会いに行こうって……そう思ってたんだ。
「……ナォ…」
心細くて 小さく丸くなって 一声鳴いてみた。
けれど どこにもお兄さんはいないし、これから先もきっとどこにも 僕に優しくしてくれる人はいないんだ…。
―そう、黒い猫は あんなやり取りがあったことなど知る由もない。
「あ!トキさん!」
「……そんな大きいのに入れてきたのか…」
「いや~ちょうど良いのがなくって。あれ?そういえば猫 静かになっちゃったな、寝ちゃったのかな。おーい 子猫ちゃーん?新しい飼い主さんですよー?」
次にその段ボールが開く時、黒い猫は目の前に その想い人を見つけるだろう。
「飼うって決めたわけじゃない。」
「またまたぁ~。トキさんが優しいの、俺 知ってますよぉーだ」
「……その笑い方やめろ」
「えへへ~」
そしてその瞬間、黒い猫の未来はきっと幸せで溢れるのだ。
―――…………
僕はネコである。名前はまだ無い。
だけど今、僕には帰る場所がある。
「…お前さっき一口食べただろ。」
「ナ~ォ!」
(僕だって欲しい!鮭、欲しい!)
ぎこちない愛で溢れてる、膝の上。
我儘に甘える僕の頭を撫でるのは さらさらと心地よいお兄さんの手。
「…………これで最後だからな…」
そこはいつでも鮭フレークのある、とても暖かい 僕のとっておきの場所だ。
■あの夜 もっと見ていたかった 天国がそこに広がった(清春 あの詩を歌って)
あぁ…満足です。(ほっこり)
とりあえず表現したかった事を全部入れてしまいました…!!ので、展開がくどくなってしまってるかもしれない…笑"
収納する時はもっと上手くまとめられたら…と思います。でも満足です。笑
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NANO
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ゆるカジュ
峰倉作品
■Love■
清春(神)
美柴鴇(BUSGAMER)
Super Dollfie(オーナー歴三年)
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近況報告
2010年も BUSGAMER至上主義で参ります…!!
マイナー万歳!!
当人管理HP…etc
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[06/09 華爛]
[06/02 結]
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