愛猫やらお人形やら美柴双子やら…
■本館 【我輩はネコである】外伝。
ある夜。
一人の青年が、勤める店の勝手口を静かに開ける。
夜風が彼の紅い髪をなびかせて、まだ肌寒いことを知らせていた。
いつもならこの時間そこにいるはずの、腹を空かせた細い猫。
漆黒の毛並みを持つあの猫が現れなくなって、今日で二週間になる。
飼っている猫ではない。
ただ いつだか気まぐれに自分の夜食を分けてやったら 三日に一度顔を覗かせるようになっただけの、ただの、ノラ猫だ。
「……………。」
まるで(良い子にしてたよ)と言わんばかりに行儀よく座り 尻尾を揺らす姿は、今日も無い。
青年は 何かぽっかりと穴があいたような、ざわざわと落ち着かないような、そんな感情で 一つ小さなため息を零す。
小さく千切ったパンとハムの欠片をそこに残すと、暗い路地の隅に目を凝らしつつ そっと扉を閉めた。
【我輩はネコである】
僕はネコである。名前は無い。
縄張りは 言わずと知れた都会の片隅。光と影が行き交う街だ。
そんな街の外れで、僕は今まさにノラ猫人生最大のピンチを迎えている。
「ォン!ォン!」
「フ―…!!」
そう、僕は大きな大きなノラ犬に 追い詰められているのだ。
黒い猫はまだ小さな身体を精一杯に膨らませ、目の前に立ちはだかる犬に威嚇を続ける。
いつもはツヤツヤの 毛づくろいを欠かさない毛並みが総毛立ち、牙を剥き出して 近づくなと叫んでいる。
一瞬のスキを見て、猫は犬の股下を潜り 逃げ出そうとした。
「!!」
「!に゛ゃん!!」
猫の突然の疾走に、犬は本能のまま その体に思い切り噛みついてしまった。
響き渡ったのは 黒い猫の悲鳴。その鳴き声に動揺し 犬は慌てて牙を離す。
ぼとりと口から落とされた猫はまだ走り出そうとする。しかし足が痛くて動けない。
もうダメだと 猫が観念したその時、目の前に何かがが走りこんできた。
「ふしゃぁ―!!!」
それは犬にも負けないぐらい大きな大きなぶち猫。
僕とは正反対の ぼさぼさの毛並みを、何倍にも膨れ上がらせて犬を威嚇する。
突然の乱入者にきょとんとした犬が一歩近づいてくると、すかさず強烈な猫パンチ。しかも一回じゃあない。まるでボクシングのように ベシベシベシッ!!と両手でその鼻っ柱を連打攻撃したのだ。
そうして尖る爪で殴られた犬は 弱弱しい悲鳴を上げて、一目散に逃げていってしまったのだった。
「……………。」
僕は 茫然とそのぼさぼさ猫の背中を見た。
尻尾は凄く短くて しかも毛が爆発しているから、まるで兎のそれみたい。
振り返ったぶち猫は 倒れている僕を見て、ふんッと一つ鼻を鳴らした。
(あんな犬っころに情けない声を上げやがって。お前はそれでもノラ猫か)
その顔には、大きな爪痕のような傷が走っていた。
耳だって片方が少し千切れて欠けてる。漢の勲章でいっぱいの猫だった。
(助けてくれてありがとう)
そう告げて 起き上がろうとするけれど、足の痛みに負けて 上手く歩くことが出来なかった。
(…ついて来い。体を休める場所に連れてってやる)
ぶち猫は 兎の尻尾を揺らし、ずんずん歩き始める。
僕は片足を引っ張りながら のろのろと、それでもぶち猫を見失わないように 歩き始めた。
「にゃおぉお―!!」
辿り着いたのは 一件の家。…の庭先。
どっさりと重そうな図体で縁側に飛び乗ると、ぶち猫は遠慮のない大きな鳴き声で、締め切られた窓に向かって体をぶつける。
対して 人間の家に近づいた事のない僕は、ハラハラと油断ならない気持ちで 縁側の下で体を縮こまらせていた。
「フランケン―!お前ドコ行ってたんだよ 心配したんだぞ―!!」
ガララ と開いた窓から、少年のような まだ若い元気な声が聞こえてきた。
「にゃお」
「にゃお、じゃないだろ!あッ お前またケガ増えてるじゃんかぁ~ 今度はどこの犬を苛めてきたんだよ全く~」
「にゃお」
「?何だよフランケン。下に何かあんの??」
ぐらり。
「みゃ…!?」
目の前に突如現れたのは、人の顔。
縁側の下、つまり僕 を覗き込んだのは 金色の短髪に 眼鏡を掛けた少年だった。
「あ!猫!ケガしてる!」
彼は、咄嗟に僕を掴んだ。
驚いて身体が動かなかった僕は ガシリと掴まれた感触に我に返り、フ―!と威嚇する。
「痛ッ ちょ、うわごめんごめん!噛まないで 何にもしないから…!!」
「フ――!!」
がじがじ と僕を捕まえる手に抵抗していると、あのぶち猫が少年の膝に乗っていた。
助けてと助けを求め 腕を伸ばすと、ぶち猫はなんと呑気に欠伸をしてみせる。
「おいフランケン!こんなおてんばな彼女、俺許さないからな!俺だって彼女を家に連れて来たことないんだぞ…!!」
「にゃお」
「な…!!お前今「お前は彼女自体いねぇーだろ」て言っただろ!俺には分かるんだからなフランケン!」
「一雄~!いつまで窓開けとくの、フランケン入れたなら 虫入るから早く閉めなさ―い!!」
「う…ッ。はいはぁ~い。ホラ、フランケン 飯にするぞ」
「にゃお―」
「あ。黒いキミはちょっと待っててね。今 手当てしてあげるからね」
「みゃ…!?」
「母さ~ん!フランケンが彼女連れて来た―。マキロンどこやったけ~??」
「~ナオ!ナオ!」
(うわわ!離せー 僕は外に帰るんだー そして僕は彼女じゃない!オス猫だぁー!!)
少年に握られたまま連れられる僕の懸命の抵抗を、ぶち猫フランケンは 何処か面白そうに ひげを揺らして見上げていた。
■歌舞伎町の猫が 何故狛江で保護されるのかは 聞かないでください。きっとアグレッシブルに追いかけっこしたんです。笑
因みに フランケンは 廃盤バックギャモンに載ってる斉藤の設定から頂きました。
斉藤が大事にしてる愛猫だそうですよ。ネーミング素敵すぎます!笑
家族みんなでフランケンフランケン言いまくってると面白いなと思い、わざといちいち名前呼んでもらってます。笑
外見は捏造しましたが、漢の勲章だらけで その姿がツギハギっぽいから『フランケン』なのかなぁーとか妄想しました。気に入ってます。笑
後編へ続きます―。
ある夜。
一人の青年が、勤める店の勝手口を静かに開ける。
夜風が彼の紅い髪をなびかせて、まだ肌寒いことを知らせていた。
いつもならこの時間そこにいるはずの、腹を空かせた細い猫。
漆黒の毛並みを持つあの猫が現れなくなって、今日で二週間になる。
飼っている猫ではない。
ただ いつだか気まぐれに自分の夜食を分けてやったら 三日に一度顔を覗かせるようになっただけの、ただの、ノラ猫だ。
「……………。」
まるで(良い子にしてたよ)と言わんばかりに行儀よく座り 尻尾を揺らす姿は、今日も無い。
青年は 何かぽっかりと穴があいたような、ざわざわと落ち着かないような、そんな感情で 一つ小さなため息を零す。
小さく千切ったパンとハムの欠片をそこに残すと、暗い路地の隅に目を凝らしつつ そっと扉を閉めた。
【我輩はネコである】
僕はネコである。名前は無い。
縄張りは 言わずと知れた都会の片隅。光と影が行き交う街だ。
そんな街の外れで、僕は今まさにノラ猫人生最大のピンチを迎えている。
「ォン!ォン!」
「フ―…!!」
そう、僕は大きな大きなノラ犬に 追い詰められているのだ。
黒い猫はまだ小さな身体を精一杯に膨らませ、目の前に立ちはだかる犬に威嚇を続ける。
いつもはツヤツヤの 毛づくろいを欠かさない毛並みが総毛立ち、牙を剥き出して 近づくなと叫んでいる。
一瞬のスキを見て、猫は犬の股下を潜り 逃げ出そうとした。
「!!」
「!に゛ゃん!!」
猫の突然の疾走に、犬は本能のまま その体に思い切り噛みついてしまった。
響き渡ったのは 黒い猫の悲鳴。その鳴き声に動揺し 犬は慌てて牙を離す。
ぼとりと口から落とされた猫はまだ走り出そうとする。しかし足が痛くて動けない。
もうダメだと 猫が観念したその時、目の前に何かがが走りこんできた。
「ふしゃぁ―!!!」
それは犬にも負けないぐらい大きな大きなぶち猫。
僕とは正反対の ぼさぼさの毛並みを、何倍にも膨れ上がらせて犬を威嚇する。
突然の乱入者にきょとんとした犬が一歩近づいてくると、すかさず強烈な猫パンチ。しかも一回じゃあない。まるでボクシングのように ベシベシベシッ!!と両手でその鼻っ柱を連打攻撃したのだ。
そうして尖る爪で殴られた犬は 弱弱しい悲鳴を上げて、一目散に逃げていってしまったのだった。
「……………。」
僕は 茫然とそのぼさぼさ猫の背中を見た。
尻尾は凄く短くて しかも毛が爆発しているから、まるで兎のそれみたい。
振り返ったぶち猫は 倒れている僕を見て、ふんッと一つ鼻を鳴らした。
(あんな犬っころに情けない声を上げやがって。お前はそれでもノラ猫か)
その顔には、大きな爪痕のような傷が走っていた。
耳だって片方が少し千切れて欠けてる。漢の勲章でいっぱいの猫だった。
(助けてくれてありがとう)
そう告げて 起き上がろうとするけれど、足の痛みに負けて 上手く歩くことが出来なかった。
(…ついて来い。体を休める場所に連れてってやる)
ぶち猫は 兎の尻尾を揺らし、ずんずん歩き始める。
僕は片足を引っ張りながら のろのろと、それでもぶち猫を見失わないように 歩き始めた。
「にゃおぉお―!!」
辿り着いたのは 一件の家。…の庭先。
どっさりと重そうな図体で縁側に飛び乗ると、ぶち猫は遠慮のない大きな鳴き声で、締め切られた窓に向かって体をぶつける。
対して 人間の家に近づいた事のない僕は、ハラハラと油断ならない気持ちで 縁側の下で体を縮こまらせていた。
「フランケン―!お前ドコ行ってたんだよ 心配したんだぞ―!!」
ガララ と開いた窓から、少年のような まだ若い元気な声が聞こえてきた。
「にゃお」
「にゃお、じゃないだろ!あッ お前またケガ増えてるじゃんかぁ~ 今度はどこの犬を苛めてきたんだよ全く~」
「にゃお」
「?何だよフランケン。下に何かあんの??」
ぐらり。
「みゃ…!?」
目の前に突如現れたのは、人の顔。
縁側の下、つまり僕 を覗き込んだのは 金色の短髪に 眼鏡を掛けた少年だった。
「あ!猫!ケガしてる!」
彼は、咄嗟に僕を掴んだ。
驚いて身体が動かなかった僕は ガシリと掴まれた感触に我に返り、フ―!と威嚇する。
「痛ッ ちょ、うわごめんごめん!噛まないで 何にもしないから…!!」
「フ――!!」
がじがじ と僕を捕まえる手に抵抗していると、あのぶち猫が少年の膝に乗っていた。
助けてと助けを求め 腕を伸ばすと、ぶち猫はなんと呑気に欠伸をしてみせる。
「おいフランケン!こんなおてんばな彼女、俺許さないからな!俺だって彼女を家に連れて来たことないんだぞ…!!」
「にゃお」
「な…!!お前今「お前は彼女自体いねぇーだろ」て言っただろ!俺には分かるんだからなフランケン!」
「一雄~!いつまで窓開けとくの、フランケン入れたなら 虫入るから早く閉めなさ―い!!」
「う…ッ。はいはぁ~い。ホラ、フランケン 飯にするぞ」
「にゃお―」
「あ。黒いキミはちょっと待っててね。今 手当てしてあげるからね」
「みゃ…!?」
「母さ~ん!フランケンが彼女連れて来た―。マキロンどこやったけ~??」
「~ナオ!ナオ!」
(うわわ!離せー 僕は外に帰るんだー そして僕は彼女じゃない!オス猫だぁー!!)
少年に握られたまま連れられる僕の懸命の抵抗を、ぶち猫フランケンは 何処か面白そうに ひげを揺らして見上げていた。
■歌舞伎町の猫が 何故狛江で保護されるのかは 聞かないでください。きっとアグレッシブルに追いかけっこしたんです。笑
因みに フランケンは 廃盤バックギャモンに載ってる斉藤の設定から頂きました。
斉藤が大事にしてる愛猫だそうですよ。ネーミング素敵すぎます!笑
家族みんなでフランケンフランケン言いまくってると面白いなと思い、わざといちいち名前呼んでもらってます。笑
外見は捏造しましたが、漢の勲章だらけで その姿がツギハギっぽいから『フランケン』なのかなぁーとか妄想しました。気に入ってます。笑
後編へ続きます―。
PR
■どっぷり砂糖多めの中条さんと美柴さん。性描写注意。
向き合った身体と身体。
胡坐をかく中条に跨った美柴が 頼りなく揺れていた。
「…ッ!んッ…ッはぁ……」
焦れていた身体は ビクリと背筋を反らしラストを迎える。
自分より少しあとに 中で弾ける体液に違和感を覚えながらも、緊張が解けるとくったりと脱力してしまう。
熱い額を中条の肩に乗せて、上がった息が落ち着くのを待っていた。
身体と身体を重ね合わせて、互いの呼吸を肌で感じ合わせている。
不思議と、行為の最中より この瞬間のほうが何倍も"繋がっている"と感じ 満たされる。
呼吸が静かになれば どちらからともなく額を弱くぶつけて、ほんの少しだけ 名残惜しむように深いキスを交わしていた。
「―…ッ」
「?」
長い長い情愛のキスを終えて もっと深く抱きとめようと肩を抱く。
腕の中の相手も大人しく胸に頬を落ち着けようとし、しかし急に少し目元を歪ませて 俯いた。
「ん?どうした?」
「……目に…何か入った…」
「あ、おいコラ 擦るなバカ」
俯いたまま こしこしと片瞼を擦る美柴の手を、中条が柔く引き止める。
「睫毛でも入ったか?見せてみろ」
どれ、と少し嫌がる頬を包み 瞳を覗いた。
ぱしぱしと痛そうに何度も瞬く瞼の中は 涙で濡れて 溢れそうになっている。
情事のすぐ後、あれだけ愛おしいキスの後。こんな濡れる瞳に変な事を考えないほうがどうかしてる。
そうして思わずほくそ笑む中条に、対して美柴は疑わしい視線を投げつける。
「………全く見てないな。」
「いやいや見てる見てる」
取り繕うような答えを笑って返し、再度 涙目を覗く。
「お。美柴お前もしかしてコンタクト?」
「…あぁ」
「へぇ。目が悪いとは意外だな。眼鏡かけたりすんのか?」
「………………。」
「あーあー分かった、ちゃんと診てやっから擦るなって。」
「………………。」
アンタに診る気がないからだろ、とは言わず ムスッと見返した。
コンタクトの目に異物の違和感は相当堪えるのだ。
悪い悪い と言い流して、中条は瞬く瞼を押さえ 今度は丁寧に診る。
「ん~…ゴミが入ってるようには見えねぇけどなぁ。まだ痛いか?」
「……痛い…ごろごろする…」
「だからお前 擦るなって言ってんだろーが」
ぺシリと手を叩いて 阻止する。
叩かれたほうからは不服気な視線が返ってきた。
仕方ないとため息を吐いて、中条は美柴を覗き込む。
「もうめんどくせぇから取っちまえよ。別に帰りに困るほど見えなくなるわけじゃねぇ―だろ」
「………もう一回自分で鏡見る…」
どうやら中条の視診では信用なら無いらしい。
美柴は中条から身体を離し、鏡に手を伸ばそうとする。
しかしこの体勢では届かないと察して まだ繋がっている下肢も慎重に抜こうとした。
「ッ!」
グイと腰を強く引き寄せられた。
反動で 弱まっていた中への衝撃が甦る。一瞬 息を飲んで声を堪えたが、甘くなる表情までは抑えることは出来なかった。
にやりと満足気な中条を、渾身の思いで睨みつける。
「………あんた…最低だな」
「俺を信じないのが悪い」
「そうゆう問題じゃな、い…ッ」
反論は聞き入れられず、そのまま突き上げられれば言葉は続かない。
抵抗がないと分かると 二回戦は遠慮無く 強い衝撃で進められていく。
「…ッ…目、コンタクト…外すから」
さすがにこのままではかなり目が痛い。
快感で言葉が流されてしまう前に、喘ぎの合間を縫って そう告げた。
「もう擦るなよ。傷ついたらどうすんだ」
取り外したコンタクトは 中条の手により放棄される。
あぁ うまく保管すれば明日も少しは使えるかもしれない、という期待は完全に消え去った…。
「…あんまり外したくない」
鼻先や頬にキスを降らせる中条は 不思議そうに美柴を見下ろしている。
「………顔が、よく見えない…。」
ぼんやりとしたその輪郭に手を伸ばす。頬に触れると 少し笑んでいるのが感じられた。
「良い男はセックスしてる時も良い男だからな」
「……………。」
そんな話をしてるんじゃないのに…茶化された…。
上手く言葉が見つからず 目を閉じた。
感じるのは、首元に強く残されるくちづけと狭い壁を押し開く熱く硬い熱。
でも快楽とは別に、奇妙に胸の奥に生まれる もやもやとした感情。
こんな感情を覚えると、急に何も考えたくない衝動に駆られる。
無茶をして 自暴自棄になってしまいそうになる。
全部投げ出して 乱暴にされるように誘ってしまおうかと 自虐的な考えが頭を過った。でも、
「俺が見てるお前は変わらず綺麗だよ。目ェ瞑ってても、お前の事は分かる」
不意に囁かれた言葉はあまりにキザで、あまりに的確で、思わず笑ってしまった。
でも、その笑みは決してあざ笑うものじゃない。
そう、おそらく中条は 最初から全部お見通しなのだ。
「……見えなくても不安は無いって事か…?」
「まぁそうだな。いやでも見えた方が良いに決まってるけどな、お前のイク顔とかは特に。」
「…………変態。」
身体と身体を重ね合わせて、互いの呼吸を肌で感じ合わせている。
この瞬間、"繋がっている"と感じ どんな感情より 満たされる。
■二人出逢った喜びを歌うように 逢う度、光と影はそっと 混ざり合えるよ (Layra 清春)
美柴さんは急に不安になると そんな不安定な自分を壊したいと思ってしまう時がある人だといい。
そんな自分を曝け出すのは 限られた人にだけだといい。
向き合った身体と身体。
胡坐をかく中条に跨った美柴が 頼りなく揺れていた。
「…ッ!んッ…ッはぁ……」
焦れていた身体は ビクリと背筋を反らしラストを迎える。
自分より少しあとに 中で弾ける体液に違和感を覚えながらも、緊張が解けるとくったりと脱力してしまう。
熱い額を中条の肩に乗せて、上がった息が落ち着くのを待っていた。
身体と身体を重ね合わせて、互いの呼吸を肌で感じ合わせている。
不思議と、行為の最中より この瞬間のほうが何倍も"繋がっている"と感じ 満たされる。
呼吸が静かになれば どちらからともなく額を弱くぶつけて、ほんの少しだけ 名残惜しむように深いキスを交わしていた。
「―…ッ」
「?」
長い長い情愛のキスを終えて もっと深く抱きとめようと肩を抱く。
腕の中の相手も大人しく胸に頬を落ち着けようとし、しかし急に少し目元を歪ませて 俯いた。
「ん?どうした?」
「……目に…何か入った…」
「あ、おいコラ 擦るなバカ」
俯いたまま こしこしと片瞼を擦る美柴の手を、中条が柔く引き止める。
「睫毛でも入ったか?見せてみろ」
どれ、と少し嫌がる頬を包み 瞳を覗いた。
ぱしぱしと痛そうに何度も瞬く瞼の中は 涙で濡れて 溢れそうになっている。
情事のすぐ後、あれだけ愛おしいキスの後。こんな濡れる瞳に変な事を考えないほうがどうかしてる。
そうして思わずほくそ笑む中条に、対して美柴は疑わしい視線を投げつける。
「………全く見てないな。」
「いやいや見てる見てる」
取り繕うような答えを笑って返し、再度 涙目を覗く。
「お。美柴お前もしかしてコンタクト?」
「…あぁ」
「へぇ。目が悪いとは意外だな。眼鏡かけたりすんのか?」
「………………。」
「あーあー分かった、ちゃんと診てやっから擦るなって。」
「………………。」
アンタに診る気がないからだろ、とは言わず ムスッと見返した。
コンタクトの目に異物の違和感は相当堪えるのだ。
悪い悪い と言い流して、中条は瞬く瞼を押さえ 今度は丁寧に診る。
「ん~…ゴミが入ってるようには見えねぇけどなぁ。まだ痛いか?」
「……痛い…ごろごろする…」
「だからお前 擦るなって言ってんだろーが」
ぺシリと手を叩いて 阻止する。
叩かれたほうからは不服気な視線が返ってきた。
仕方ないとため息を吐いて、中条は美柴を覗き込む。
「もうめんどくせぇから取っちまえよ。別に帰りに困るほど見えなくなるわけじゃねぇ―だろ」
「………もう一回自分で鏡見る…」
どうやら中条の視診では信用なら無いらしい。
美柴は中条から身体を離し、鏡に手を伸ばそうとする。
しかしこの体勢では届かないと察して まだ繋がっている下肢も慎重に抜こうとした。
「ッ!」
グイと腰を強く引き寄せられた。
反動で 弱まっていた中への衝撃が甦る。一瞬 息を飲んで声を堪えたが、甘くなる表情までは抑えることは出来なかった。
にやりと満足気な中条を、渾身の思いで睨みつける。
「………あんた…最低だな」
「俺を信じないのが悪い」
「そうゆう問題じゃな、い…ッ」
反論は聞き入れられず、そのまま突き上げられれば言葉は続かない。
抵抗がないと分かると 二回戦は遠慮無く 強い衝撃で進められていく。
「…ッ…目、コンタクト…外すから」
さすがにこのままではかなり目が痛い。
快感で言葉が流されてしまう前に、喘ぎの合間を縫って そう告げた。
「もう擦るなよ。傷ついたらどうすんだ」
取り外したコンタクトは 中条の手により放棄される。
あぁ うまく保管すれば明日も少しは使えるかもしれない、という期待は完全に消え去った…。
「…あんまり外したくない」
鼻先や頬にキスを降らせる中条は 不思議そうに美柴を見下ろしている。
「………顔が、よく見えない…。」
ぼんやりとしたその輪郭に手を伸ばす。頬に触れると 少し笑んでいるのが感じられた。
「良い男はセックスしてる時も良い男だからな」
「……………。」
そんな話をしてるんじゃないのに…茶化された…。
上手く言葉が見つからず 目を閉じた。
感じるのは、首元に強く残されるくちづけと狭い壁を押し開く熱く硬い熱。
でも快楽とは別に、奇妙に胸の奥に生まれる もやもやとした感情。
こんな感情を覚えると、急に何も考えたくない衝動に駆られる。
無茶をして 自暴自棄になってしまいそうになる。
全部投げ出して 乱暴にされるように誘ってしまおうかと 自虐的な考えが頭を過った。でも、
「俺が見てるお前は変わらず綺麗だよ。目ェ瞑ってても、お前の事は分かる」
不意に囁かれた言葉はあまりにキザで、あまりに的確で、思わず笑ってしまった。
でも、その笑みは決してあざ笑うものじゃない。
そう、おそらく中条は 最初から全部お見通しなのだ。
「……見えなくても不安は無いって事か…?」
「まぁそうだな。いやでも見えた方が良いに決まってるけどな、お前のイク顔とかは特に。」
「…………変態。」
身体と身体を重ね合わせて、互いの呼吸を肌で感じ合わせている。
この瞬間、"繋がっている"と感じ どんな感情より 満たされる。
■二人出逢った喜びを歌うように 逢う度、光と影はそっと 混ざり合えるよ (Layra 清春)
美柴さんは急に不安になると そんな不安定な自分を壊したいと思ってしまう時がある人だといい。
そんな自分を曝け出すのは 限られた人にだけだといい。
■悪い夢を見る美柴鴇。今までで一番抽象的…。
そこにいるのは ゆらり揺れるフリル。
気だるげな肩を覗かせるツギハギだらけのガーゼシャツ。
被る黒いハットは彼の片目を隠す。
残された瞳からは舐め上げるような視線。
(君を連れて逃げよう)
モデルのように翻って 裾の破けたコートを靡かせる。
上まで閉じたボタンはその指で外して。
魅せつける 白い鎖骨と妖艶を。
(恐らくそれは究極の世界)
両腕を頭上へ掲げて、指を悩ましく絡ませる。
挑戦的な笑みを浮かべる唇を ぬめりと舌で拭う。
手を伸ばして だけど届くのは彼の幻想。
触れた途端に 目の前を舞うのは黒い羽根。
目が覚めて ベッドの上。
悪い夢に呼吸が乱されて、聞こえないはずの声が聞こえて。
(明日も愛し合うだけでいいね?)
頭を抱えて 必死に目を閉じる。
暗闇の向こうで 大きすぎる扉が開いて
差し込む光の向こうで彼が手を招く。
(きっと終わりはなくて)
(今日は恐怖を知る)
■触れ合ってようね 狂っていよう(清春 ばら色の世界)
PVみたいな 断片的な映像が想像できるような感じで、だけど くどくない言い回しで表現を…、と思って描くといつも抽象的すぎてしまう…;;泣
でもとりあえず <夢の中で ゴシックな佇まいで淫靡な笑みを浮かべるシギ様>の雰囲気だけでも伝わればいいので……いいので、あの、申し訳ないんですけど……悟ってあげてください。
……脳内の映像を描写するって、難しい、です…げふり(吐血)
今日はデスノ13を買うと決めています!(ドーン)
ここ数日、下書き用の小説部屋を整理していたら 描き途中の連載が数点発掘されました。
随分 昔に書いたお話で、でも案外 気に入っていた筋書き。
幕末パロや VIPの【CLUB HELL】は、多分この話を踏んで出来たと思います。
いつか最後まで描ききれたらいいな と思いつつ、序章を畳みます―。笑
軽く手直ししましたが 下書きには変わりないので、ちょっと甘い部分があるかと…;;
一章に入る前の序章なので、かなり尻尾切れな終わり方にも注意です。
ついでに幕末話を少しずつ更新させてます。笑"
ここ数日、下書き用の小説部屋を整理していたら 描き途中の連載が数点発掘されました。
随分 昔に書いたお話で、でも案外 気に入っていた筋書き。
幕末パロや VIPの【CLUB HELL】は、多分この話を踏んで出来たと思います。
いつか最後まで描ききれたらいいな と思いつつ、序章を畳みます―。笑
軽く手直ししましたが 下書きには変わりないので、ちょっと甘い部分があるかと…;;
一章に入る前の序章なので、かなり尻尾切れな終わり方にも注意です。
ついでに幕末話を少しずつ更新させてます。笑"
■トキ⇒⇒シギ。嫉妬するトキと ノンケなシギ様。
シギが他の誰かとキスをした。
それはクラスメートとのゲームで命令されたことで、指定された番号を持っていたのがシギだった。
女子が当たるだろう事を期待していた王様は 「あ!俺だ!」と嬉々として手を上げたシギを見て、一瞬にして顔を引きつらせていた。
しかして周囲の面子はそれを盛り上げて、シギも ふふんと鼻で笑い 王様へと擦り寄る。
「なんで逃げるんだよ王様。自分が命令したんでしょ」
「いやッ、えッ、これって普通女子が当たる場面じゃね?なんでよりによってお前!?」
「何だよその言い方!俺だってキスするなら別の人がいいよ、可愛い女の子との激しくキスを激しく希望するよ!!」
「~知らねェよ!つか何堂々と凄い事言ってんのお前!?だったら勝手にしてこい 俺は結構です!!」
「だぁめ。王様の命令は絶対なんだから。」
「王様は俺だぁぁああ!」
「観念しろ お前が命令したことだ」
「むしろシギ君は王様だよ、このクラスの」
「いつから!?いつから王政になったのこのクラス!!?」
「え?知らなかったの? 俺、この国の王様なんだよ?」
「規模拡大してんだろオイ!!」
嫌々と逃げるその王様に、自称 王様はぴったりと甘えるように抱きついて 心底意地悪げに笑う。
「あーもう、うるさいな。俺の事 女の子だと思えばいいじゃん?」
「思えるか!!」
「往生際が悪いぞ。ここは大人しく シギに貞操を明け渡せ」
「渡せるかー!!ってお前ら、なに取り押さえてんだよッ!は、離せッ 近づくなぁぁあ~!!!!」
「はいはい、動かないで。痛くしないからね」
「痛くしないって何!?ちょ、え、マジ!ちょッ…!!」
「ちゅ―vV」
必死に首をすくめるクラスメートに、シギはまるで子供同士のお遊びのように 床に手をついて首を伸ばし フレンチキスをした。
「…………。」
きゃあきゃあと騒ぐその輪から、少し外れていた。
女子が良かったのに と互いにケチをつけ合っている。
懸命に口を拭く王様を 全員で笑っている。
シギも その様子をケラケラと笑っていた。
自分だけが 笑えなかった。
パチリ。
不意に シギと目が合った。ヒヤリとして 顔を背けることもままならなかった。
シギが、視線が重なった一瞬だけ 友人に見せる笑顔とは違う笑みで、こちらを見ていたから。
それは酷く悪戯で 挑発的な視線。
その眼は、ずっと前から自分の中で生まれている醜い感情を見透かしている。
なのにシギは、何も言わず目をそらし、笑ってゲームの再開を催促する。
「…………。」
また騒ぎ始める部屋の空気から 逃げるように 廊下へと出て行った。
「鴇」
「………。」
追って出て来たシギを わざとらしく無視してしまう。
そんな幼い自分の態度に嫌悪しても 納得できないのだから仕方がない。
「どうしたの?なんで怒ってるの?」
「………分かってるくせに…」
ようやく小さく反論すれば、シギはまた悪戯に笑う。
「何を?言ってみてよ 鴇」
「………………。」
片割れへと生まれてしまったこの切ない感情を 持て余してる。
いつだって傍にいた。いつだって同じ事を感じてきた。
それが当たり前だったのに、気がつけば 片割れはどんどんと自分から離れていくような気がする。
置いていかれてしまうような、見捨てられてしまうような……そんな気持ちになる。
「……口、拭けよ」
「え?」
「……キス…した、だろ」
ははッ と小さな笑い声に顔を上げる。シギは心底楽しげに こちらを見ている。
「鴇、目ェ閉じて?」
「!?」
直後、重ねられる唇。
驚きを隠せず 反射的に逃げる体を 背後の壁とシギの手が逃がさない。
その感覚が シギに求められているようで、奇妙に心を跳ね上げていた。
しかし その感覚は長くは続かない。
肩を押して離れるシギは、ただ笑う。
「はい、これで良い?機嫌治った?」
「…………。」
「ほら、早く戻ろ。まったく、本当に俺達 これじゃ変な噂たてられちゃうよ」
「…………。」
傷ついたりなんてしない。
これ以上は何も求めない。
そう決めている。
たとえ これがシギにとって ただの遊びと変わらないのだとしても、構わないのだ。
ただこうして腕を引いて 一緒に歩いてくれるなら……。
■まるで感じない痛みを覚えたよ、僕も。(FAIDIA 清春)
トキに対してノーマルなシギ様を書くのは難しい…!!!笑"
笑いと切なさを融合させたい今日この頃…。でもやっぱり1ページでそれは至難の業でした;;
…というか、甘めのトキ⇒シギのリクエスト頂いていたのに 書いたら思いっきり黒い話になってしまった…!!笑"
出直しますので もうしばらくお待ち下さいませ…!!
シギが他の誰かとキスをした。
それはクラスメートとのゲームで命令されたことで、指定された番号を持っていたのがシギだった。
女子が当たるだろう事を期待していた王様は 「あ!俺だ!」と嬉々として手を上げたシギを見て、一瞬にして顔を引きつらせていた。
しかして周囲の面子はそれを盛り上げて、シギも ふふんと鼻で笑い 王様へと擦り寄る。
「なんで逃げるんだよ王様。自分が命令したんでしょ」
「いやッ、えッ、これって普通女子が当たる場面じゃね?なんでよりによってお前!?」
「何だよその言い方!俺だってキスするなら別の人がいいよ、可愛い女の子との激しくキスを激しく希望するよ!!」
「~知らねェよ!つか何堂々と凄い事言ってんのお前!?だったら勝手にしてこい 俺は結構です!!」
「だぁめ。王様の命令は絶対なんだから。」
「王様は俺だぁぁああ!」
「観念しろ お前が命令したことだ」
「むしろシギ君は王様だよ、このクラスの」
「いつから!?いつから王政になったのこのクラス!!?」
「え?知らなかったの? 俺、この国の王様なんだよ?」
「規模拡大してんだろオイ!!」
嫌々と逃げるその王様に、自称 王様はぴったりと甘えるように抱きついて 心底意地悪げに笑う。
「あーもう、うるさいな。俺の事 女の子だと思えばいいじゃん?」
「思えるか!!」
「往生際が悪いぞ。ここは大人しく シギに貞操を明け渡せ」
「渡せるかー!!ってお前ら、なに取り押さえてんだよッ!は、離せッ 近づくなぁぁあ~!!!!」
「はいはい、動かないで。痛くしないからね」
「痛くしないって何!?ちょ、え、マジ!ちょッ…!!」
「ちゅ―vV」
必死に首をすくめるクラスメートに、シギはまるで子供同士のお遊びのように 床に手をついて首を伸ばし フレンチキスをした。
「…………。」
きゃあきゃあと騒ぐその輪から、少し外れていた。
女子が良かったのに と互いにケチをつけ合っている。
懸命に口を拭く王様を 全員で笑っている。
シギも その様子をケラケラと笑っていた。
自分だけが 笑えなかった。
パチリ。
不意に シギと目が合った。ヒヤリとして 顔を背けることもままならなかった。
シギが、視線が重なった一瞬だけ 友人に見せる笑顔とは違う笑みで、こちらを見ていたから。
それは酷く悪戯で 挑発的な視線。
その眼は、ずっと前から自分の中で生まれている醜い感情を見透かしている。
なのにシギは、何も言わず目をそらし、笑ってゲームの再開を催促する。
「…………。」
また騒ぎ始める部屋の空気から 逃げるように 廊下へと出て行った。
「鴇」
「………。」
追って出て来たシギを わざとらしく無視してしまう。
そんな幼い自分の態度に嫌悪しても 納得できないのだから仕方がない。
「どうしたの?なんで怒ってるの?」
「………分かってるくせに…」
ようやく小さく反論すれば、シギはまた悪戯に笑う。
「何を?言ってみてよ 鴇」
「………………。」
片割れへと生まれてしまったこの切ない感情を 持て余してる。
いつだって傍にいた。いつだって同じ事を感じてきた。
それが当たり前だったのに、気がつけば 片割れはどんどんと自分から離れていくような気がする。
置いていかれてしまうような、見捨てられてしまうような……そんな気持ちになる。
「……口、拭けよ」
「え?」
「……キス…した、だろ」
ははッ と小さな笑い声に顔を上げる。シギは心底楽しげに こちらを見ている。
「鴇、目ェ閉じて?」
「!?」
直後、重ねられる唇。
驚きを隠せず 反射的に逃げる体を 背後の壁とシギの手が逃がさない。
その感覚が シギに求められているようで、奇妙に心を跳ね上げていた。
しかし その感覚は長くは続かない。
肩を押して離れるシギは、ただ笑う。
「はい、これで良い?機嫌治った?」
「…………。」
「ほら、早く戻ろ。まったく、本当に俺達 これじゃ変な噂たてられちゃうよ」
「…………。」
傷ついたりなんてしない。
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