愛猫やらお人形やら美柴双子やら…
■大人鴇 と 無聴覚な子供。初詣。
イベント事だけでなく 日頃の買い物でさえも、人混みの中に優希を連れて行くのは あまり気が進まない。
はぐれてしまったら、という懸念もあるが 一番の理由は 出来るだけ静かな環境の中に居たいからだ。
迎えたばかりの新年。
初詣に向かうのは 自分にとって子供の頃からとても習慣づいたもので、優希と過ごすようになってからは なぜか尚更こうゆう行事は大切にしている。
けれど最寄駅のホームで どうしたものかと遠目から路線図を見上げてしまった。
どこに行っても見渡す限り 人、人、人。
何重にも折り重なる笑い声や足音。
手を握っている優希には、この喧騒は聞こえない。
ただただ忙しく動いているだけの人の足、唇、表情。
それがどんな心地なのかは 想像でしかないが、きっと…心地良いものではないだろう。
すべて聞こえている自分だって こうゆう騒がしい環境は好きじゃない。
出来るだけ近場で この昼時に人が少ない神社。
「…………………。」
思いついた場所は あまりにも自分には物騒な神社だった。
………あそこは参拝して きちんと拝殿に顔向けできる神社だろうか…
(どこ行くの?)
見上げてくる優希に、とりあえず行く先をサインで答えた。
(…花園神社。)
-----
新宿駅 東口から徒歩約10分。
駅からひたすら真っ直ぐ上がっていくと左手にあるのは、いつか自分が傘を差して立っていた鳥居。
大通りを行き交う人の流れから抜け出して、その鳥居を潜った。
前方に真っ直ぐ伸びるのは、いつか自分が走り抜けた通路。
両脇を見やれば "あの時"監視カメラを咥えていた狛犬が 今日も変わらず門番をしている。
何も変わっていない景色に、思わず 足が止まった。
人混みに押し黙っていた優希が初めて見る狛犬を指差して 意気揚々とカメラに収めている。
楽しそうに振り返り 何か手話を作ろうとして、はてと自分の顔を覗き込んだ。
(…どうしたの?)
気遣う優希の表情に 我に返った。
何でもないと首を振って、手を差し出す。
幼く暖かい手が きゅうと握り返してくる。
あの時 とても物騒な心持で走り抜けた道を、今こうして穏やかに進んでいる。奇妙な感覚だった。
通路を抜ければ、右手に大鳥居、左手に大階段とその上にある拝殿。
手水舎と 幾重にも並ぶ赤い鳥居。
どこを見ても 記憶は鮮明に浮かび上がってくる。
どこでどんなやり取りがあって、どこでどんな勝敗がついたのか……。
……ビズゲームは、あまり記憶に残らないだろうと思っていた…。
あの時、自分にとって重要なのは 過程ではなく結果だった。
確かに あの時があったからこそ 今の自分が居て、優希との日々が成り立つわけだが……だからといって感慨に浸ることもないし、思い起こすこともない。
そう思っていたのに、こんなにあの日々は自分の中で鮮明に残っていた。
「…?」
ぐいぐい と袖を引かれて、見れば優希が手水舎から杓を持ってきていた。なみなみと入っている水が危なっかしい。
こぼさないよう受け取って、優希を手水舎まで連れてゆく。
(これ、何する水?)
(口と手を洗う水。手 出して)
サインを交わすと 優希は素直に両手を差し出す。
ゆっくりその手に水を落とすと、一変して腕ごと引っ込めた。
(冷たい!)
慌てて批難してくる眼差しをかわし、自分も手を浄める。キンと凍みるような冷たさだった。
(…神様って綺麗好き?)
(………多分な)
そうなんだ と頷く優希の手にハンカチを渡した所で、鼻をついた匂いに顔を上げた。
「………。」
「………。」
見覚えのある長身と目元を隠す前髪。
咥え煙草に いかにも真っ当な仕事はしていなそうな雰囲気。
(……鴇?どうしたの?)
テン、テン、テン。
そんな効果音が付きそうなほど 唖然と 顔を見合わせる大人二人の間で、優希がコクリと首を傾げている。
男-中条伸人-は、優希を指差したまま こちらを見てこう言った。
「………何お前…生んだ?」
……まず、殴っておこうと思う。
■煌めくような出来事と出会うことになっています。(A New Day ポルノグラフィティ)
思いがけない出来事、の方が正しい展開。笑
美柴28歳、中条30歳、優希5~6歳。
………やばい 若干シリーズ化してきた優希編…笑"
いっそコンテンツ分けした方がいいですね すこしその辺も考えます。笑"
イベント事だけでなく 日頃の買い物でさえも、人混みの中に優希を連れて行くのは あまり気が進まない。
はぐれてしまったら、という懸念もあるが 一番の理由は 出来るだけ静かな環境の中に居たいからだ。
迎えたばかりの新年。
初詣に向かうのは 自分にとって子供の頃からとても習慣づいたもので、優希と過ごすようになってからは なぜか尚更こうゆう行事は大切にしている。
けれど最寄駅のホームで どうしたものかと遠目から路線図を見上げてしまった。
どこに行っても見渡す限り 人、人、人。
何重にも折り重なる笑い声や足音。
手を握っている優希には、この喧騒は聞こえない。
ただただ忙しく動いているだけの人の足、唇、表情。
それがどんな心地なのかは 想像でしかないが、きっと…心地良いものではないだろう。
すべて聞こえている自分だって こうゆう騒がしい環境は好きじゃない。
出来るだけ近場で この昼時に人が少ない神社。
「…………………。」
思いついた場所は あまりにも自分には物騒な神社だった。
………あそこは参拝して きちんと拝殿に顔向けできる神社だろうか…
(どこ行くの?)
見上げてくる優希に、とりあえず行く先をサインで答えた。
(…花園神社。)
-----
新宿駅 東口から徒歩約10分。
駅からひたすら真っ直ぐ上がっていくと左手にあるのは、いつか自分が傘を差して立っていた鳥居。
大通りを行き交う人の流れから抜け出して、その鳥居を潜った。
前方に真っ直ぐ伸びるのは、いつか自分が走り抜けた通路。
両脇を見やれば "あの時"監視カメラを咥えていた狛犬が 今日も変わらず門番をしている。
何も変わっていない景色に、思わず 足が止まった。
人混みに押し黙っていた優希が初めて見る狛犬を指差して 意気揚々とカメラに収めている。
楽しそうに振り返り 何か手話を作ろうとして、はてと自分の顔を覗き込んだ。
(…どうしたの?)
気遣う優希の表情に 我に返った。
何でもないと首を振って、手を差し出す。
幼く暖かい手が きゅうと握り返してくる。
あの時 とても物騒な心持で走り抜けた道を、今こうして穏やかに進んでいる。奇妙な感覚だった。
通路を抜ければ、右手に大鳥居、左手に大階段とその上にある拝殿。
手水舎と 幾重にも並ぶ赤い鳥居。
どこを見ても 記憶は鮮明に浮かび上がってくる。
どこでどんなやり取りがあって、どこでどんな勝敗がついたのか……。
……ビズゲームは、あまり記憶に残らないだろうと思っていた…。
あの時、自分にとって重要なのは 過程ではなく結果だった。
確かに あの時があったからこそ 今の自分が居て、優希との日々が成り立つわけだが……だからといって感慨に浸ることもないし、思い起こすこともない。
そう思っていたのに、こんなにあの日々は自分の中で鮮明に残っていた。
「…?」
ぐいぐい と袖を引かれて、見れば優希が手水舎から杓を持ってきていた。なみなみと入っている水が危なっかしい。
こぼさないよう受け取って、優希を手水舎まで連れてゆく。
(これ、何する水?)
(口と手を洗う水。手 出して)
サインを交わすと 優希は素直に両手を差し出す。
ゆっくりその手に水を落とすと、一変して腕ごと引っ込めた。
(冷たい!)
慌てて批難してくる眼差しをかわし、自分も手を浄める。キンと凍みるような冷たさだった。
(…神様って綺麗好き?)
(………多分な)
そうなんだ と頷く優希の手にハンカチを渡した所で、鼻をついた匂いに顔を上げた。
「………。」
「………。」
見覚えのある長身と目元を隠す前髪。
咥え煙草に いかにも真っ当な仕事はしていなそうな雰囲気。
(……鴇?どうしたの?)
テン、テン、テン。
そんな効果音が付きそうなほど 唖然と 顔を見合わせる大人二人の間で、優希がコクリと首を傾げている。
男-中条伸人-は、優希を指差したまま こちらを見てこう言った。
「………何お前…生んだ?」
……まず、殴っておこうと思う。
■煌めくような出来事と出会うことになっています。(A New Day ポルノグラフィティ)
思いがけない出来事、の方が正しい展開。笑
美柴28歳、中条30歳、優希5~6歳。
………やばい 若干シリーズ化してきた優希編…笑"
いっそコンテンツ分けした方がいいですね すこしその辺も考えます。笑"
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■この記事、猫の話しかしません。笑
実家の猫たち。
ちっとも若々しくない歌舞伎さん(約2歳)通称 おじちゃん。
とってもおしゃべりで あずきに物凄く話しかけてました。
怒ったり猫パンチしたりは全然なくて、あずきが「ふしゃ-!!」と頑張って臨戦態勢で臨んでも、とっても穏やかに「にゃあ~」と応えてました。
さすがしょっちゅう外にお散歩に行ってるおじちゃん、猫見知りしません。笑
まだまだオテンバな小豆(4ヶ月ちょい)通称 ゴマ。(どっちが名前か分からん/笑)
小さくて細くて美人なスタイルの子猫サマでした。見た目二倍ぐらいデカいあずきに対して ちょお凛々しく「シャー!!!」と食って掛かってきました。私のほうがビックリしました。笑
自分からケンカしにきたのに いざあずきに叩かれると すぐに鳴いて、歌舞伎やナナに助けを求める。という なんともずる賢い子猫サマです。笑
全くもって私とあずきに懐かなかったナナ(約1歳)
ナナはこの日記に移してすぐの記事に ちょお小さい頃の画像があります。歌舞伎と2ショットで、まるでトトロとちびトトロみたいな可愛い顔してます。
ところが今や一転、私から逃げる逃げる。しかも全力疾走で。笑
…いくらなんでも逃げすぎだろ笑 あそこまで猫に懐かれなかったのは初めてだよ 傷ついたよ ちょっとどうして嫌われたの私。笑
一日じゃ まだまだ皆お友達にはなれなかったようですが、ケンカしたり他猫と接してこなかったあずきさんには 咬まれるのも良い経験だったのではないかと。笑
せっかく歌舞伎が鼻ちゅーしに来てくれても逃げちゃったり…本当に臆病で困ったちゃんです。
歌舞伎がとても穏やかで良いおじちゃんなので、もっと慣れれば仲良くなれそうです。
もしもう一匹飼うなら 『よもぎ』にしたい。
今年は 一人暮らし最後の年となる予定。
来年からはまた家族で、三人で割り勘し合って 安い一軒家にでも住めれば良いなぁなんて思ってみたり。
そうしたら 今よりグッとお人形さんに注ぎ込める=ちび鴇ちび鴫モデルにも手が出せる、という目論みもあるわけですが(結局は美柴さん/笑)。
とにかく、今年も一年 私は私の道をただひたすらに のんびりゆっくり適度な速度で(笑)、歩いていけたら良いと思います(∧∧)
そして 此処に来て下さる方々に 少しでも 此処にあるお話を楽しんで頂けたら良いなと思います。
……若干 小説より日記の方がメインコンテンツへと昇格している昨今ですが…まぁそれも良いなと思います!!笑
やってるこの人はこんな ゆるい、普通の人でございます。それでも此処を好きだと言って下さる方々に ここまで見守って頂けたのは、本当に幸せなことです。
……大丈夫ですか、私、普通の変態ですけど。笑
今年も 根暗天然ブラコンな 峰倉界きっての鮭好きファッションリーダー様に萌えあがって参りたいと思います。
誰からも好かれるのに 心の奥には孤独を抱えていた 行方不明のくせに出番の多い弟様に平伏して参りたいと思います。笑
どうぞ皆様、皆様のその深い慈悲の心で この変態を生暖かく見守って下さいませ(深礼)
■今年の抱負
・美柴シギ様モデルのお人形をお迎えする事(譲れない抱負)
・サークル活動でイベント出てみたいなぁって言うか アンソロ作ってみたいなぁ←(私が読みたい)
………三蔵様と久保時の横に並ぶにはまだまだ遠いよAAA…!!頑張ってくれ!!!!!(マジで/笑)
おめでとうございます―(ノ´∀`)ノ
ジャニーさんのコンサート見ながら 家族三人ダラダラ迎えました2009年です。笑
初めて一人で高速運転してきたわけですが、何だか思ったより楽チンで良かったです。むしろ高速の方がいい!!笑
あずきさんはというと…初の長距離移動、初の実家、初の他猫との接触、とドキドキいっぱいです。
どんなんだったか 色々と書きたい事があるのですが、せっかくの実家で携帯ばっかり打ち込んでるのも寂しいので(笑) 明日辺りでまた色々やろうと思います。
一つ分かった事は、あずきは極度のツンデレだということです( ̄∀ ̄)
次のお休みが一応 来週三日間を冬休みとして頂いたのですが そこはまたこのB型一家の行き当たりばったりな家族旅行の三日間なので(まだ行き先決めてない/笑)、お話の更新とかは頻繁には出来そうにないですね笑"
ただ どうしても大人鴇と無聴覚な養子君が頭から離れないので………何かやらかすかもしれません。なんて需要の無い…笑"
私の中で、中鴇は多分クリスマスとか年末年始とか あっさりスルーしてると思います。
イチャイチャしたりとかなんか甘い感じや浮足立つ感じは一切無い、至って普通な いつも通りな一日を迎えていて欲しいです。
さて、あけおめメール作らなきゃね!!
■以下 コメントレスです―!!
メールもありがとうございます…!! 落ち着いたら返信させて頂きます…!!
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美柴鴇(BUSGAMER)
Super Dollfie(オーナー歴三年)
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近況報告
2010年も BUSGAMER至上主義で参ります…!!
マイナー万歳!!
当人管理HP…etc
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