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愛猫やらお人形やら美柴双子やら…
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■未来捏造シリーズ。引き取った無聴覚の子供と美柴さん。そこに中条さん。
………このシリーズに明確な脈略はありません。笑"



少し前に買ったセミダブルベッド。
本来ならば ここに眠るのは 中条と美柴、二人きりだったはず。
それが、気がつけば毎夜三人になってしまっている。

「………。」

まだまだ甘えたい盛りの子供は もぞもぞと中条と美柴の間に潜り込んで、ぴったりと美柴にくっつく。
寝入っていた二人はその行動に目を覚まし、いつの間にか隙間に埋まっている子供に瞼を瞬く。

「…………。」
子供は一人じゃ寂しいのだと美柴を見上げる。

(…ゆうきのベッド、買っただろ)
(………鴇といっしょに寝たい…)
(……昨日で最後って言った)
(……でも、だって…ヤなんだもん…)
泣き出しそうな子供に困ったような息を吐きつつも、美柴は腕を広げて 柔く子供を抱きとめる。
子供は包まれる安心感に満足し、こしこしと甘えて額を胸に押し付けた。
そんな様子に 美柴はほんの少し笑んで 髪をなでる。

「…………。」
そんな一連を 中条はどこか客観的な視線で見ている。

「…つーか、本当に甘えただな こいつ」
「……何か怖いものでも見たのかもしれない…」
「そーやって甘やかすのがいけないんだよ」

少し棘のある言い草に 美柴は余計なお世話だと中条を見据えて、しかし次の瞬間には子供にくいくいと襟を引かれ、子供に投げかける視線は穏やかになる。

(…中条さん、何て、言ってるの…?)
こちらの会話が聞こえない子供は 他の誰かとの会話に入れないことが寂しい。

院内学級でも 他の子供が笑顔で声を掛けてくれても 聴覚が無い事に塞ぎこんで おずおずと美柴の元に逃げてきてしまう。
なかなか友達が出来ず 医師や看護師にも懐けないでいる。
そんな表情を今まで何度も見てきた美柴は 怯えているような手話に 何でもないと首を振った。

(おやすみを言ってるだけ)
(…ほんと?)
(本当。もう眠れるか?)
(………うん。)
こくんと頷く子供は そっと美柴に首を伸ばす。

ちゅ。

(おやすみなさい 鴇。)
小さなキスをして その腕の中にうずくまる。
幼い手が きゅう と服にしがみつく。すべての悪夢から守るように 包み込んで その手に応える。

「……おやすみ…優希」

聞こえはしないのに そう腕の中に呟いた美柴を、中条は重い視線で見つめている。

再会し 養子だとはいえ 子連れだと知った時の驚きは今も消えない。
どうして引き取ったのか 何度聞いても美柴は応えようとしないのだ。
異常なまで依存していた弟の存在が 何か関係しているのかもしれないと、微かな予想はついている。

つい手が伸びて その頬に触れてみた。
間の子供ごと抱き寄せようとすれば 起きてしまうだろうと諌められてしまう。
なんとも言えない感情に顔を歪めたところを 美柴に目撃されてしまった。

「…何ださっきから」
「……別に。おやすみのキスなんて可愛いなと思ってな」
「そう思うなら 起こすような事するな」
「俺もしたいんだけど」
「何を」
「おやすみのキス」
「……三十路が強請ることじゃあない」
「優希とはしてるのにか?」
「…………中条さん…」

開き直って嫉妬を口にすれば 美柴は困ったような笑みで見上げてくる。

「……子供に嫉妬してどうするんだ…」

全く…とため息がして、そっと近づく気配。

ちゅ。

額へと、優しいくちづけが降って来る。
瞼開けば、深く見つめ合って 何度かキスをする。
しかしそれ以上触れようとすれば 美柴は離れていってしまった。起こしてしまうと また視線で諌められる。

「静かにすりゃ気がつかねぇって」
「静かにした試しがない」
「んだよ。声上げんのはお前だろ」
「…………じゃあ 散々揺らすのは何処の誰だ…」
「それがいいんだろ?」
「…………。」
「………あ~ぁ、いつになったら一人寝出来るのかね、優希は」
「……まだ、出来なくてもいい」
「何でだよ、毎晩これじゃ大変じゃねぇーか」
「……………」
「……やっぱ、甘えてるのはお前のほうってことだな」

そんな中条の真剣な言葉に 美柴は目を伏せて、優希を抱く。

「……分かってる…」

優しい希望を、手放したくないのだ。
…………誰が手を差し伸べてくれたとしても。


■君がいれば 今の僕はもう何もいらない。

尻尾切れですみません;; 一旦ここで終わらせておきます。
未来がちょっと複雑になっていきすぎました;; 最終的には 二人で優希を見守っていってくれればいいなと思ってます。未来捏造万歳。




美柴優希(ユウキ)くん、美柴さんはかなり愛を注いでいるのです。
シギの代わりでは決してなくて、本当に大事に大事にしています。

聴覚については生まれつきではなく 事故とかの後天的なアクシデントによるものとしています。そうゆうアクシデントのせいで孤児に…みたいな。
そこでシギ様が絡んでくれればいいなと思っています。シギ関連で美柴さんに出会う事になってると思います。
優希にはシギ様がちょくちょく見えています。一緒に遊んでくれたりするお兄ちゃん、だと思ってます。
シックスセンス的な能力もあればいいなと。笑"
でも、優希はそのお兄ちゃんがトキにとって苦しい過去だと気がついてからは 何も言わないでいるといいです。

中条さんとは 優希と出逢って二年後ぐらいに再会…が良いです。
中条さん、最初は美柴さんと優希の関係性にあまり良い印象が無いと思います。(お互いが甘えすぎ 甘やかしすぎ)と感じると思います。
でも優希は優希で 健気なわけです。中条さんが美柴さんの味方(恋人?)だと理解したら、頑張って中条さんとも仲良くなろうとすると思います。

でも、やっぱり美柴さんにとっては優希が一番だと良いです。
シギの事も どこかで納得できる日が来ると良いです。そうゆうの全部乗り越えて 新しい家族とか愛情とか受け入れていって欲しい。

とにかく、幸せになって欲しい。


すべてが「だと良いと思います」なのは 脈略の無いシリーズだからです笑"
今まで書いた未来話を繋げようとは思ってません。断片的に描いていきたいです。

とりあえず、美柴さん28歳、中条さん30歳、優希5歳 設定。

■……どんだけ捏造すれば気が済むのこの人。笑"

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