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愛猫やらお人形やら美柴双子やら…
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お話に行く前に取り急ぎお礼だけ…!!
拍手押して下さった方々 有難うございますッ。(深礼)
……せっかく押して頂いたのに、中身がマイナーな話で……何だか申し訳ない気が…笑"

メルフォのとコメントの方も受け取っております―!!
きちんとしたレスはまた明日させて頂きますが、まず リクエストのほう 受けさせて頂きますッ!有難うございます―!
こんな所でお礼して申し訳ありません;;気付くのが遅かったもので;;

■では、以下、意外に仲良しなAAAのお話。そしてタイトルは私の話。笑



ビズゲーム。
勝ち残っていくほどに、命の危険を日常的に感じる瞬間は多くなっていく、道楽ゲーム。
どこからか感じる他人の視線。不自然に周囲で起こる傷害事件。盗聴器 監視カメラ 無言電話…。

そんな非日常的な生活の中で、美柴が 駅の階段から突き落とされたのは、まだほんの数日前だ。
幸い 酷い怪我はせずに済んだが、左手首をひねり まだサポーターをしている。

こんな事をされる覚えはない。…ビズゲーム以外に。
怪我をしたなんて あまり言いたくはない。しかしこうゆう時ほどタイミングが悪く、満楼軒の打ち合わせが決まってしまう。
結局 他二人と顔を合わせ、負傷した手首の事情を聞かれれば 事実を話すしかなかった。


…………そうして、AAAは今に至る。


「と、いうことで!中条さんちでお泊り大会~!!」
「声がデケェーんだよ!追い出すぞ斉藤」
「………大会…?」

夜遅く、AAAが打ち合わせ後に行き着いたのは 中条宅。

「ったく…何でこんな事になってんだよ」
ビール片手にキッチンに腰を預け 中条はため息を吐く。
適当に片付けたスペースに 適当に座った斉藤と美柴を見下ろす。

「だって 一人じゃ危ないですから!!ね!鴇さん!」
「……俺は別に…」
「えぇえ!だって怪我したばっかりですよ!?何があるか分かんないじゃないっすか!」
「……それでなんでコレなんだ」

一方は妙にテンション高く、もう一方は うんざりと。

「だーかーら!こうゆう時は一人でも多く集まってた方が安全なんですって!それに俺んち、今日親どっちも帰り遅いし」
「明らかにお前が怖いだけだろ」

すっかり慣れてしまった我が家でのこの光景に、中条はビールを煽り テーブルにつく。

「てかな、なんで俺の家がお前等に開放されてんだ。軽く別荘感覚なんじゃねぇーか?」
「えー?別荘ってもっと広いですよー!」
「こんな汚い別荘は嫌だ」
「…よし。お前ら帰れ。」

と言いつつも 無駄な事だと分かっている。
斉藤は「仲良くなる為にも」なんて嬉しそうに笑っていて、美柴はもう半分 意識が眠りに落ちそうだ。どっちも今から帰すには面倒すぎる。

「ったく。お前ら 起きたら帰れよー。俺明日休みだからな」
「あ。俺、明日ガッコなんスよ。7時起きでお願いしまっす中条さん!」
「はぁあ?自分で起きて勝手に行け」
「え―!!」
「えー!じゃねぇーよ。美柴は?明日学校か?」
「……午後からだから、昼に起きられればいい…」
「ん。じゃあ昼でアラームセットしといてやる」
「えぇぇえ!!?なんかそれ贔屓じゃない!?なんで鴇さんは起こしてもらえんの!!?」
「うるせェうるせェ。自分の胸に聞いてみるんだな」
「~~~聞いてみたけど分かりません!」
「一生やってろ」
「ヒデェー!!」

そうして ぐだぐだとまとまりのない会話をしている内に、一人寝て 二人寝て………

「………結局こうなるわけね」

限られた床には斉藤が転がっていて、何故だか美柴がベッドで丸まって寝ている。
少し考え、中条は斉藤の足を掴んだ。
ずるずると掴んだ足を引きずり、その身体を台所のスペースへと放ることにした。


「…チッ 重いんだお前は…!!」
「ん~…イデッ……ん~~…」
障害物にぶつかりながらも 放られた斉藤はそのまま寝続ける。
蹴飛ばしてやろうかと思ったが、妙に気遣って 小声で悪態を吐く自分がいる。
今日何度目かの溜息を溢しつつ 空いたスペースに腰を下ろせば、ベッドには死んだように眠った美柴が見える。
固い床にいる側としては その様子がやけに居心地良さそうで 腹立たしい気もするが、何となく起こさないでおく。

「……あー…」
こんな時、出来上がってしまったこの三人の関係性を思い知る。
何だかんだで 『こうゆう事』になるのだ。

何してんだか。奇妙な笑みが零れる。
その笑みを自覚しながら 最後の一服を終わらせると 中条も眠った。



そうして翌朝、七時。

『いちおくねん年と 二千年前から、あ、い、し、てる~♪!!!!』

「「!!!?」」
中条と美柴は 特大音量のアラームで飛び起きることになった。
ガバッ!と同時に身を起こした二人は、音の出所を見て 顔を見合わせ、自動的に台所へと 据わった視線を流す。

すやすやと 幸せそうな斉藤の寝顔が そこにある。

「~~朝っぱらから うッせぇーんだよ!!起きろ斉藤!!」
「ッイ!?痛ッてぇー!!!」
「…………………………………。」

―――…パキンッ。

「ちょ!?鴇さん何してんスかー!!!」

斉藤は 中条の蹴りと 美柴が元凶である携帯を壊す音で 飛び起きる。



■始まりはシリアスかと思いきや 中身は能天気なAAAが好きです。笑
尻尾切れな終わりで申し訳ないですッ お泊りしてるAAAとか可愛いなとか思ったんです!!(ドーン)
斉藤のアラームは古いですが……”アレ”で笑
■28日に、以下追記で続き書きましたー!

■飛び起きた斉藤くんとお見送りな中条さんと鴇くん。
08.9/28追記。


「~~遅刻するー!!」
斉藤は慌しく学生鞄を拾い上げ、玄関に降りる。
窮屈そうに身体を折り曲げて靴を履く背に、中条は息をつく。

「モタモタしてっから そうなんだよ」
「~人のこと思いっきり蹴り飛ばしといて そんな事言わないで下さいよッ」
「あーしなきゃ お前ずっと寝てただろーが。感謝しろよ~」
「~~~!!」

恨めしげな表情の斉藤を軽く笑い、テーブルに転がるサンドイッチを放り投げた。
キャッチした斉藤は目を丸くして中条を見返す。

「朝飯に食っとけ」
「…え…な、中条さん…!!」
「賞味期限 昨日だけどお前なら平気だろ」
「!?何ソレ!!喜んで損した!!」
「いいから早く行け 本気で遅れんぞ」
「うっわ もう!腹痛で倒れたら中条さん恨みますからねッ じゃ!鴇さんもまた!!」

声掛けられた二人の返事も待たず、いってきまーす! と騒々しくドアは閉じられる。
トントントンと軽快に階段を降りていく音が終わると、周囲は一気に静寂へと戻った。

「………ったく…」
とんだ休日の始まりだ。
中条は やれやれと無造作に頭を掻き、視線を部屋の中へと戻す。

「……つ―か、何でお前がベッドで 俺が床なんだ。ここ俺んちだぞ」
「……………………。」

こんもり小さく盛り上がった毛布の中から返事はない。
すぅすぅ と落ち着いた寝息が聞こえ、中条は脱力する。
今の斉藤の騒音の中、こいつは寝続けていたわけだ。良いご身分だこと。

バサッと毛布を剥がしても 少し身じろいだだけで、身体を起こす気配はない。
名前を呼んでみると のろのろと物凄く不機嫌な寝惚け眼で見上げられた。

「…………………何。」

何。じゃねーよ ここ俺の家だっつーの。
そんな軽い苛立ちは、この際 盛大な溜息で流すことにした。
無理矢理 美柴を追いやり、その隣に身体を滑り込ませる。
んん と愚図る声も無視する。密着するのは嫌だと突っぱねる腕も一緒に抱きこんだ。

「お前は昼まで寝てていいんだろ」
「……これじゃ寝られない…」
「俺に抱かれてちゃ それどころじゃないって?」
「……………………。」

閉じ込められた腕の中で 不機嫌のボルテージは上がっているだろう。
でも これは中条の推測ではあるが、美柴が蹴り飛ばしてこない限り それなりに心地良いと思っているということだ。

「……中条さん…?」
その証拠に、聞こえてくるのはゆったりと落ち着いた声。
何だ と視線を降ろすと、間近で交差する視線。
このまま寝かせないで抱いてやろうかと思いついてしまう。

「俺は賞味期限切れ、食べないから」
「……………………。」

思わず、美柴を見下ろしてしまった。
寝ていたと思ったが、先程の斉藤とのやりとりはしっかり聞こえていたらしい。
じぃっと強気に強請ってくる瞳に、思いつきを行動に起こす事が出来なかった。

「あー…分かったよ。なんか作ってやるから、もう少し寝とけ」
「………ん…」

こちらの思惑を知ってか知らずか、美柴はふと安心したように頷いて、眠る。
その寝顔を少し眺めてから、小さな息を吐いた。
自然と赤い髪を指で掬う。胸に変な温かみを感じてしまう。

これからしばらく、何を作ろうかと思考を巡らせる。
あぁ和食物は何もない。鮭なんか稀にしか買わないからな。
出来合いの炒飯でも食うだろうか。この間は好評だった。
わざとコップに並々と牛乳を注いで出してやろうか。

(…あぁ…先手打たれたな)

寝かせない。
そう思っていたのは、自分のほうだったのに。

とりあえず負け惜しみに、その額に掛かる髪を手の平で掻き揚げて 一つキスを落とす。
ほんの少し、美柴が笑ったような気がした。



■たまには美柴さんが上手な中トキ。笑


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覚えていらっしゃらないと
思いますが、
前にもコメントさせて
いただきました
ありこです。

またまた素晴らしい小説を・・・っ
ありがとうございます!!!

日頃から妄想ばかりの私、飢えていたのですよっ!!
中トキ小説サイト様は
意外と少なく、
脳内妄想で補っていた私はものすごく癒されました☆

こちらのサイト様に来る度うっはうはデス(*/ω\*)

ありがとうございます!!

これからも癒しと萌えを
求めて訪問させて
いただきますので、
よろしくお願いします!!

これからもがんばってください。
ありこ|2008/09/30(Tue)|Edit
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