愛猫やらお人形やら美柴双子やら…
何か書こう何か書こうとしてる内に 時間はどんどん無くなっていきますね笑"
拍手小話がいっこうに思いつきません。短い話ってどうやって書いたっけ(○▽○;)
拍手内、しばらく何も置かないかもしれませんが……頑張りますよー!!
■すみません 以下 未来捏造シリーズ、もとい 優希シリーズです。笑"
中学三年くらいのお話。
美柴さんを中心に置いた場合の未来捏造シリーズは 一話完結で優希が小さい頃のお話ですが、
優希が成長すると一変して お友達とのお話が描きたくなります。
あの美柴さん(と中条さん)が育てて こんな子になったと思うと なんか自分でやってて楽しいのです。笑
拍手小話がいっこうに思いつきません。短い話ってどうやって書いたっけ(○▽○;)
拍手内、しばらく何も置かないかもしれませんが……頑張りますよー!!
■すみません 以下 未来捏造シリーズ、もとい 優希シリーズです。笑"
中学三年くらいのお話。
美柴さんを中心に置いた場合の未来捏造シリーズは 一話完結で優希が小さい頃のお話ですが、
優希が成長すると一変して お友達とのお話が描きたくなります。
あの美柴さん(と中条さん)が育てて こんな子になったと思うと なんか自分でやってて楽しいのです。笑
都会の片隅にある アトリエ教室。
受付を入って右。突き当たりにある日当たり抜群の部屋が兎の王室。
扉の横にはチャイムボタンがある。部屋に入る前は絶対にそれを押すのがルールだ。
そのチャイムを押すとベルが鳴るんじゃない。ランプが光るんだ。
ランプはくるくる光って 王様に来客を伝える。王様が居ない時は……まぁたまに俺が居る。
キャンバス。イーゼル。油絵の具独特の匂い。
壁には有名画家の模写。備え付けの棚にはびっしりと どこだかの画家達の画集。
年季の入った小振りな丸椅子に 軽く腰をかけて、一人の少年がパレットの上の色彩と格闘している。彼が兎の王様、優希。
どうやら思い通りの色合いにならないらしい。さっきから何十分もああやって 筆で絵の具を練っている。
……よくもまぁ飽きないもんだ。
かく言う俺も さっきまで持ち込んだ漫画に読みふけってたわけですが。
もう飽きたから 兎観察をしてるってわけ。
優希は色素が薄い。肌が白いとかならまだしも、何か全体的に色が薄い。
ふわふわと軽い髪も 地毛だが薄茶色。瞳も紅茶みたいな色をしている。
(…なに?さっきから)
(あ、いや、別に)
俺達の間で交わされるのは手話。指先のコミュニケーション。
半年かけて勉強した。今じゃぺらぺら話せる。試験に英語のかわりに手話を導入してほしいぐらいだ。
(退屈)
(僕の事ばっかり見てるからね)
(見てねぇーよ)
優希は ははと声を上げずに静かに笑う。
面白くなくて ふいと視線を反らしたところで、天井のランプがくるくると光った。
誰か来た。優希も光に気がついて ドアを振り返る。
「お、お邪魔いたしますー…」
おずおずと開いたドアから現れたのは、石井雄太郎。一応、刑事だ。
全然貫禄ないし 痩せっぽちのダメな男なんだけど、刑事だ。
「あーあ 石井ばっかだなぁ。ここに来るの」
俺は椅子の背もたれに仰け反って そう悪態をつく。
オロオロする石井に、優希が どうぞと微笑んで 正面の椅子を示す。
石井は 失礼します と礼儀正しくお辞儀をして 座った。
優希のところに刑事が来る理由は一つ。
捜査協力の依頼。
優希には 死んだ人間が見えるんだ。その力で、今まで何度か小さい事件に巻き込まれている。
優希の家族は 優希がこうゆう事に関わるのをあまり良しとはしていない。
依頼が来る事件はどれも人が死んでいる事件ばかりだから、当たり前だ。
だけど 当の優希は案外協力的で、おかげでこの石井という刑事はしょっちゅうこのアトリエにやってくる。
たまに 上司の愚痴なんかまでこぼしに来るんだ。ここは喫茶店じゃないってーのに。
世間話や近況を適当に終えると、話は本題に入る。
渡された資料を受け取り、優希は席につく。
端に避けてあった眼鏡をかけると、一枚一枚丁寧に見ていく。
背筋をすっと伸ばし 文面を宿る指先。それだけ見れば テスト勉強してるみたいに見えるかもしれない。
だけど 今優希が見てるのは 参考書でも過去問でもない。誰かが誰かに命を奪われた、その詳細…。
読み進めるうちに 優希の表情は深刻に、悲しげに、変わっていく。
俺だったら、そんな紙切れの上にある話にいちいち心を痛めたりはしない。だってそんなの、毎日テレビから聞かされるだろ?
でも優希は違う。…優しい。
「何の事件?テレビとかでやってた?」
頬杖をついたまま気だるい声で 隣に座る石井に質問してみる。
優希が資料を読み終えるまでの切ない沈黙が、俺にはなんとなく耐えられないんだ。
「いや…多分そう大きくは報道されてないんじゃないかと…。深夜のひき逃げ事件で、その……遺体に付着していた塗料なんかから 何台か車種が割り出されてはいるんですが…どの車が一番最初なのか特定できずにいて…」
「…何それ。そんな何台にも轢かれてんの」
石井は 刑事とは思えないほど情けなく眉を寄せて、嘔吐しそうな顔をした。どうせ検死写真でも思い出したんだ。
「……ふーん。かわいそーだな…」
ぽつりとそう呟くと、石井がきょとんと呆気に取られて こちらを見た。
何だよ と睨むと いそいそと首を振る。わざとらしく視線を外された。
…何だよ。金髪の不良にだってそれぐらいの感情はあるぞ!
トントン。
優希は読み終えた資料を整えて そっとテーブルに置いた。
浮かない表情で 小さく溜息を吐く。その反応に すかさず石井が身を乗り出す。
「あ…!あの…ど、どうでしょうか……手伝って、頂けませんか…っ」
大袈裟に唇を動かして 優希を切実な眼差しで見る。
そんなパクパク金魚みたいに動かさなくても 優希なら分かるって、何度言ってもこうだ。
優希は とても複雑な表情で 少しだけ微笑んだ。何かが引っかかる笑顔だ。
うん と頷いて 指を動かす。優希らしい返答だった。
「………………。」
「…え?あ、アキラくん…今 優希くん、何て?」
しかし残念ながら 石井は手話がちっとも分からない。だから毎回俺が通訳する。
「あーもう、いい加減覚えろよ!……自分に出来る事があるなら、だって」
俺の言葉を読んだ優希が その通り と頷く。
優希に出来るのは 死者を呼び覚ますことでも 犯人を追い詰めることでもない。
死んだ人の抱えている想いを聞いて、受け入れて、分かってあげること。
後悔や願いを何一つ持たずに死んでる人はいない。
誰だって少なからず「あの時ああしていれば」とか「もっとこうしてあげたかった」と思って 死んでいる。
その想いを 良い意味で振り切ることが出来た人は成仏して、振り切れず囚われている人が世の中に残っている。
残ってしまった人は苦しんでいる場合が多い。
そんな人を(もう大丈夫)と安心させてやる。
それが『見える人』の役目。
………と、いうのが優希の自論。
こいつには 犯人を捕まえるとか原因を突き止めるとか、そんなのはあんまり重要じゃないんだ。
「良かった!じゃ、早速まずは現場に行きましょう!…あ!そ、その前に後藤刑事に連絡を…ッ」
…だから、多分 石井の依頼とは少し観点がズレてるんだけど。
まぁ 結果的には犯人逮捕に結びつくんだし いいと思うけど。
そんな俺の"読み"も知らず、喜ぶ石井は慌てて携帯を引っ張り出して通話を始める。
優希も 出掛ける準備をと 画材を片付けはじめる。その横顔が 少し心配だった。
(変な事件じゃねーの?大丈夫?)
(……いつもだけど、実際見てみないと分からないよ。それに、石井さんのお願いは断りにくいからね)
優希のサインに、後ろを振り返る。
石井は電話の向こうから何やら怒鳴られて ヘコヘコしてた。
頼りないったらない。俺らより一回り大人のくせに。
(確かに。)
(でしょう?)
優希は笑って、けど 少し深刻な表情をすっと見せた。
(……亡くなった男の人、家族がいる。きっと伝えたい言葉があるはずだよ…)
(…………へぇ)
こうゆう時、優希にしか見えないことが歯痒い。
重くなりそうな空気感を誤魔化すように、おどけて肩をすくめて見せた。
(それで俺は犯人探しで、お前に走りまわされるんだろ?)
(それもいつものことでしょ)
さらりと肯定された。まるで頭脳担当と体力担当。
なんだ いつの間にそんな分担作業に決まったんだ!
「~あのな、お前、俺を何だと思ってんだよ!?」
(親友)
「…はッッ!?」
思わず ずいっと詰め寄って言った言葉に、優希はあっさりその二文字を見せた。
……くそぉ 俺はこうゆう時 どうリアクションすればいいのか分からない。しどろもどろだ。
優希の表情が 妙ににやんとしているから、きっと俺の弱点を分かって言ってるんだ。このふわふわ兎め!
「~お前なぁ、!!」
続く言葉を考えられずにいると、優希はクスクスと楽しいそうに笑って いつものショルダーバッグを肩にかける。これは優希の宝物の一つだ。
電話を終えた石井が 「よし!やるぞ!頑張れ石井雄太郎!!」と一人で熱く気合いを入れている。
キラキラとした表情で 俺と優希を振り返った。なんだかその姿も頭に来る。
「よし!さぁ!行きましょう二人とも!!」
「うっせーな なんでアンタが張り切ってんだよ!!」
「我々の手で!この事件解決してみせましょう!後藤刑事達よりも先に!!」
「我々って…お前は何にもしねーじゃねーか!!」
何だそのテンション!どこのRPG気取りだ!?
俺がそんな突っ込みをしようとした瞬間、隣の優希が「あ!」と咄嗟な声を上げた。
「車持ってきます!!」
駆け出して振り返りながらそう言った石井が、ドアにガン!!と大激突した。……距離感ってものがないのか この大人には…。
「……………………。」
(……………………。)
おうぅ…!!と意味不明な呻きでしゃがみ込んだ石井に、二人で呆れて肩を落とす。
痛い痛いと半泣きの刑事に やれやれ と駆け寄って、肩を貸した。
「………アンタさ、絶対いつか引っくり返って死ぬと思う。自損事故で」
(………僕、石井さんの遺言を聞くのは嫌だな…)
ちらりと顔を見合わせて、吹きだして笑った。
こうしてまた一つ、俺達は何かに引っ張られて 走り出す。
■僕の前に暗闇が立ちこめても…(ガラスのブルース)
……ついに美柴の美の字も出なくなった優希シリーズ。笑"
アトリエと石井さんとアキラ視点と…書きたかった事を詰め込みすぎたような気がします…笑"
いつかちゃんと長いお話で こうゆう事件解決ものも書ける力量がつけばいいなぁ なんて思ったり。
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Comment
優希シリーズ楽しく読ませて頂きました(笑)
アキラくんをからかってる時の優希くんが中条さんぽかったです(笑)
強くなければは生きていけない
優しくなければ生きる資格がない
受け売りですが(笑)
きっと経験をバネに優希くんが強く優しい子になっていってほしいとか妄想を繰り広げてました(笑)
ではまた
アキラくんをからかってる時の優希くんが中条さんぽかったです(笑)
強くなければは生きていけない
優しくなければ生きる資格がない
受け売りですが(笑)
きっと経験をバネに優希くんが強く優しい子になっていってほしいとか妄想を繰り広げてました(笑)
ではまた
祐希|2009/04/29(Wed)|Edit
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2010年も BUSGAMER至上主義で参ります…!!
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